秋田・大曲農が創立130周年、花巻東と招待試合 佐藤監督「花咲かせたい」 エース竹村「緊張感あった」

[ 2022年6月23日 11:45 ]

大曲農のブラスバンドによる応援演奏が響く中、熱戦を戦った(撮影・柳内 遼平)
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 大曲農(秋田)が22日、同校の創立130周年を記念し、今春の選抜に出場した花巻東(岩手)と招待試合を大曲球場で行った。大曲農の吹奏楽部が両校に応援演奏を行う中で行われた一戦は、花巻東が6―0で快勝した。

 63年春以来、2度目の甲子園出場を目指す。大曲農の佐藤農監督は東北を代表する強豪との一戦を終え「花巻東さんはゲームメークが上手でした。レベルの高いプレーを見せていただき、非常に大きな経験をさせていただいた」と振り返った。指揮官は花巻東の隙のないプレーに注目し「記録に残らないようなファインプレーがあった。かなりの差を感じた」と実感を語った。開幕が迫る夏季大会に向けて「期間は短いですが、夏に向けて練習に取り組んでいきたい。130周年ということで地域やOBの方の期待は大きい。何とか花を咲かせたい」と言葉に力を込めた。

 先発した最速135キロ左腕の竹村凌平投手(3年)は5回4失点で降板。強力打線に真っ向勝負を挑み「スタメン全員が強いスイングをしていた。ストレートで空振りが取れたことは収穫。花巻東さんと良い緊張感を持って試合ができたので、この緊張感を持って夏に向けて練習していきたいです」と笑顔で収穫を語った。

 招待試合開催のメーン担当を努めた照井豊和教諭(47)は「全国的にも有名な花巻東さんと試合をすることによって選手の刺激になる。招待を受けてくださり本当にありがたいと思っています。学校は区切りの年を迎えるということで新しいことにチャレンジしてきた10年間でしたが、これまで以上の取り組みをできたらと思います」と話した。(柳内 遼平)

 ▼花巻東・佐々木洋監督 130周年の歴史を持つ大曲農の招待試合に招かれ、我々も誇りに思います。緊張感を持ったゲームができて勉強になりました。130周年の記念すべき年に、選手の皆さんは使命だと思い、ぜひ甲子園を狙ってもらいたいと思いますし、行ける力が十分にあると思います。これからの歴史に向かい、ますますのご発展を祈念申し上げます。

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2022年6月23日のニュース