落合博満氏 自らマウンドに赴いた理由 「監督が集中砲火を浴びるほうがいい」

[ 2022年4月25日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が22日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。イニング途中での投手交代の際、大半の場面で自らマウンドまで足を運んでいた理由を明かした。

 理由はシンプルだった。主審に交代する投手の名を告げ、自らマウンドまで足を運ぶ。一連の行動は、チームの指揮を執るものとしての覚悟だった。「お客さんに一番ヤジられるケースなんだ、あれは。何でピッチャーを代えるんだとか、何で投げさすんだとかね。ヤジ飛ばされるんだったら、監督自ら行って、集中砲火浴びる方がいいだろってこと」と話した。

 責任の所在を明らかにする意味での行動だった。

 「使う責任ってのは監督にあるんでね。代える責任も監督にあるんだから。それは監督が行って、交代させるっていう。そういう意味合いで行っていた」

 ヤジをはじめ、観客の様々な反応は想定内。ただ想定外の反応もあったようだ。「歩き方が遅いだとか、時間かかるとか、訳の分からないことよく書かれた」と笑った。

 ベンチから見る投手は様々だった。「変えてくれというシグナルを出す投手は結構いた。動作で分かる。普段しない動作ってのが。もう、そろそろ限界だから代えてくれよとか、天井向いたり、マウンドをウロウロしたり。いろんなタイプがいましたよ」

 独自の観察眼で投手の代え時を探った。しかしここでも想定外の反応があったという。代えた投手が試合後「新聞記者に対して、俺はもう1イニング投げたかったけど、監督が代われと言うから代わったって。お前、ウソ言うなよってのは結構、あったよ」と愉快そうに振り返った。

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