阪神・中野 1年ぶりアーチ「しっかり覚えています」同じ“神宮で輝とアベック弾”

[ 2022年4月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11-3ヤクルト ( 2022年4月24日    神宮 )

<ヤ・神>1回2死一塁、今季1号となる2ランを放った中野は佐藤輝らとタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 阪神・中野は前夜の7番から打順を6番に上げ佐藤輝の一撃に続いた。

 「ベンチもスゴくいい雰囲気になっていましたし、輝がいい流れをつくってくれたなと思った。そこに続いて行こうかなという気持ちはあった」

 初回2死一塁。金久保の130キロの内角スライダーにうまく腕をたたみながら、今季1号を右翼最前席へ運んだ。昨季5月4日に同じ神宮球場で記録したプロ1号以来の本塁打。1年前と同じように今回も同期入団の佐藤輝とのアベック弾になった。

 「唯一の1本が去年のここ(神宮)だったのでしっかり覚えています」

 この一打にとどまらない。3回無死一、三塁では外角直球をコンパクトに振り抜き左前適時打として、貴重な3打点目。「前の打席と同じく、いい流れで回ってきたので思い切ってスイングした」。5回も左前打を放ち、3月25日の開幕戦以来2度目の3安打を記録した。

 春季キャンプは下肢のコンディション不良の影響もあり、2軍スタート。開幕戦に「100%の状態に持って行く」と焦らず、復帰時期もあえて下方修正した。3月18日に合流してからのオープン戦での実戦調整は3試合のみ。結果的に初の開幕遊撃の座に滑り込んでも、開幕当初に任された2番には定着できず、チームとしても低迷した。

 「一緒に(佐藤輝と)本塁打を打つというのは、自分が打たない限りなかなかない。本塁打というよりはチームが勝つことが大事。輝と(試合に)出ている限りはしっかりとチームに貢献できるようにやっていく」

 8回1死一、三塁では中犠飛でプロ初の1試合4打点も記録。上昇への起点になりそうな猛打だった。(石崎 祥平)

 ▽中野&佐藤輝の昨季アベック弾 21年5月4日のヤクルト戦(神宮)。中野が5―4の8回、坂本から右越えにプロ1号2ラン。佐藤輝が10―5の9回、杉山から左越えに9号ソロを放った。阪神新人選手のアベック本塁打は72年5月30日、大洋戦の望月充と中村勝広以来49年ぶり、2リーグ制以降4度目だった。

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