ドラフト上位候補の大阪ガス・河野佳の今年公式戦初登板を12球団視察も初黒星

[ 2022年4月25日 13:57 ]

第72回わかさ生活JABA京都大会 予選リーグAブロック   三菱重工East4―1大阪ガス ( 2022年4月25日    わかさスタジアム京都 )

<三菱重工East・大阪ガス>大阪ガスの先発・河野佳(撮影・岸 良祐)
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 今秋ドラフト上位候補に挙がる最速151キロ右腕の大阪ガス・河野佳(20=広陵)が今年の公式戦初先発。プロ全12球団32人のスカウトが見守る前での登板も、5回2/3を3失点で降板し、入社3年目で公式戦初黒星を喫した。

 「調子はそんなに悪くはなかったんですが、相手より先に点を取られてしまったことは反省して次に生かしていきたい」

 2回までを打者6人で片づけて立ち上がったが、3回先頭から3球で1死二、三塁のピンチ。味方の失策で先制点を許すと、6回2死二塁ではこの日最速の148キロを右前へはじき返された。

 ただ、3失点目も不運な当たりの適時内野安打で、打ち崩されたわけではない。ピンチでのギアの上げ方や、コースへの投げ分けはやはり一級品。西武の渡辺久信GMは「走者が出てから力を入れていた。投げ始めだし、これからしっかり追いかけますよ」と“密着マーク”を予告。阪神の筒井和也スカウトは「一番の魅力は球の質。勝負どころで力任せにいくのではなく、狙って投げられる。20、21歳でなかなかあそこまでまとめられない」とゲームメーク能力の高さを称賛した。上位候補としての評価が揺らぐことはなく、注目度の高さも抜群だ。

 完全試合を達成し、次々と記録を打ち立てるロッテ・佐々木朗希とは同級生。19年4月の日本代表候補研修合宿では同じ釜の飯を食べた。「いやもう、すごいです。プロの世界であれだけ結果を出すのはすごいこと。親近感が湧くし、自分も頑張ろうと思う」。チームの目標は日本選手権連覇と二大大会制覇。河野は過去2年間の二大大会で、6試合30イニングを投げいまだに自責0と驚異の数字を残している。この日の初黒星は、偉業へのステップに過ぎない。

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2022年4月25日のニュース