落合博満氏 掲げるエースの条件とは 「今の野球界は1年良ければ、すぐエース」

[ 2022年4月25日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が22日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。チームの命運を託す「エース」の条件を挙げた。

 簡単に「エース」とは認めない。落合氏は先発投手に高すぎるハードルを設定していた。

 「5年間、立て続けに2桁以上勝たなきゃ、エースとは呼ばないよって言っていた」

 チームを預かるものとして、計算が立つ投手が一番、ありがたい。実績を積み重ねるほど、信頼度は上がる。「今の野球界は1年良ければ、すぐエースになっちゃうでしょ。我々の時代は最低5年間は1軍のレギュラーとしての実績あげたら、6年目から給料上げてやるとかそういう言われ方していたので、エースと呼ばれたいんだったら5年続けて2桁勝ちなさい」と厳しい目で投手陣を見守った。

 同氏がエースの称号を与えたのは川上憲伸と吉見一起の2人だった。川上憲伸は04年から4年連続で、吉見は2008年から5年連続で2桁勝利をマークした。川上は9勝だった08年を含めた5年間で31、吉見は5年間で実に43の貯金をチームにもたらしている。

 「ベンチとしては先発完投型の投手がいれば一番、楽。ゲームつくってくれるから。よっぽどこれは限界だなって時に代えればいいだけであって、それまではエースってのは信頼してマウンドに送ってやるわけだから」

 両投手が先発の時は、安心感を胸に、試合を見守っていたようだ。

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