九共大・稲川 15イニング連続無失点“大瀬良2世”だ

[ 2022年4月25日 05:30 ]

福岡六大学野球   九共大8-2日経大 ( 2022年4月24日    九産大 )

<日経大・九共大>5回を投げて無失点、リーグ戦15回連続無失点の九共大・稲川
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 “大瀬良2世”だ。第3週2日目の2試合が行われ、九共大は1年生右腕、稲川竜汰が先発。5回を4安打無失点に抑えて日経大を8―2で下した。稲川は15イニング連続無失点中。1年から活躍したOBの大瀬良大地(広島)を思わせる快投で、チームは勝ち点を3とした。九産大は9回に重盗で決勝点を挙げ、同じく勝ち点3。雨のため開始が遅れたため第3試合は30日に延期された(球場は未定)。 

 最速148キロ右腕の剛球がうなった。稲川が5回を投げて4安打9奪三振で今季2勝目を挙げた。「真っすぐがよかった。いい感じでスピンが掛かって伸びていた」。直球で空振りを奪い、ブレーキ鋭いカーブでタイミングを崩し、日経大に三塁を踏ませなかった。

 山口県出身で福岡・折尾愛真に進み、高1の秋に背番号1を背負った。だが、2年夏の練習中に左足首をひねり骨折。手術を受け患部にボルトを埋め込んだ。3年夏はリハビリしながら県ベスト16入り。11月にボルトを除去して「やっと不安も違和感もなく体重移動ができるようになった」。本格的な投げ込みと走り込みに取り組み調子を上げてきた。

 今年3月5日のソフトバンク3軍とのオープン戦で1回を投げて1安打無失点1奪三振と復活へ自信もつかんだ。リーグ戦では10日の福工大戦で初先発し3回に2失点したが7回を投げた。17日の福教大戦は参考記録ながら6回を無安打無失点。そしてこの日の5回無失点で連続イニング無失点は15に伸びた。上原忠監督は「1年からこれだけ投げるのは大瀬良以来」と舌を巻く。“レジェンド”のOB大瀬良をほうふつさせる稲川が九共大を6季ぶりのリーグ優勝に引っ張る。(中島 泉)

 ◇稲川 竜汰(いながわ・りゅうた)2004年(平16)2月25日生まれ、山口県出身の18歳。岩国市灘小3年で野球を始め、灘中では硬式の岩国ヤングホープスに所属。福岡・折尾愛真を経て今春九共大に入学。1メートル83、87キロ。右投げ右打ち。

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