ソフトバンク・藤本監督が渾身の「ふじもっと!」 新スローガン「もっと!もっと!もっと!」披露

[ 2022年1月15日 05:30 ]

2022年のスローガン「もっと!もっと!もっと!」を発表し笑顔を見せる藤本監督(撮影・岡田 丈靖)
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 “勢い倍増”スローガンでより前向きに―。ソフトバンクは14日、2022年のスローガンが「もっと!もっと!もっと!」に決定したと発表した。飛び出す感じを表現し、下部のデザインで藤本博史監督(58)のトレードマーク、口ヒゲもイメージされた。指揮官は会見で即興の新ネタ「ふじもっと!」を披露。05年にダイエーから現球団名となって以降、たびたび使ってきた「!」も最多の3つを使用し、Bクラスから逆襲する。

 会見でスローガンのポーズを求められた藤本監督が抜群の適応力を発揮した。「やるとしたら“もっと!もっと!ふじもっと!”ですかね」。さすがはお笑いの本場・大阪府出身だ。即興で名前を生かした渾身(こんしん)のダジャレと、右腕を掲げる新ポーズまで披露。周囲はうなっていた。

 昨季のスローガンは「鷹(たか)く!」。歴代で初めて「鷹」が付いたものだったが、今季は消えた。05年以降、たびたび験を担いできた「!」マークは6年連続で受け継いだ。昨季はBクラスの4位に沈んでおり、勢い“爆上げ”の思いを込めて歴代最多、3つの「!」が付いた。

 「すごく勢いがある。飛び出していきそうなイメージじゃないでしょうか。もっともっとハングリーに、もっとパワフルに、もっと攻めろ!とか、前に置く言葉が良かったし、いろいろと言えますよね。僕は気に入っています」

 数百個あった候補の中から最終候補を20に絞り、指揮官が決めた。中央から対称に立体的な字体が飛び込んでくる。上には鷹のイラストがあり、下に描かれた黄色の線は、実は藤本監督のトレードマークを印象付けている。口ヒゲの王道スタイルとされる通称「ピラミダル」の形。「ヒゲの雰囲気もありますよね。褒めておいてください」と納得の仕上がりだ。

 今季課されたテーマは前進。後退は許されない。勝負は、2月の春季キャンプでのレギュラー争いから始まる。指揮官は若手、ベテラン両方に期待する。

 「もっと競争を、もっともっとアピールを。選手にも言いやすいし和田もマッチもベテランも、まだまだもっともっと、できるんやないかとの思いです」

 「もっと○○」の言葉を発すれば、貪欲さも出てくる。「今までにないようなイメージで、いい言葉だな」。新スローガンとともに攻守で攻めを貫く“藤本流”で、今までにない野球をしようとしている。(井上 満夫)

 《上林はもっと貪欲になる》3度重ねる「もっと!」を伝え聞いた上林は、「もっと貪欲になれということなんですかね。もっと1点でも多く、もっと点を取れということ」とうなずいた。この日は静岡県下田市で米レッズの秋山と合同自主トレを公開。9年目に入る今季へ「初心を思い出して、ガムシャラにやるだけかな。飛距離に守備技術。他とは違うものを見せられたら」。し烈な外野手レギュラー争いが待つ春季キャンプ参戦に向けて、攻守で準備を続けている。

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2022年1月15日のニュース