巨人、ぶっつけCSだ 原監督は実戦「しない」、ファーストS初戦まで12日間異例の調整で下克上

[ 2021年10月29日 05:30 ]

巨人・原監督
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 巨人は「ぶっつけCS」で3位からの下克上を目指す。ジャイアンツ球場で全体練習を指揮した原監督は、阪神とのCSファーストS(甲子園)まで実戦なしで調整する方針を示した。

 「紅白戦はしないですよ。もう140何ゲームやってきたから」

 全日程が終了した24日から11月6日の初戦まで12日間空くが、本隊はフェニックス・リーグにも不参加。野手はシート打撃で感覚を養う。19年はリーグ優勝からCSファイナルSまで10日間で紅白戦を2試合実施したが、ポストシーズンまで10日間前後空く中では異例の調整となる。

 短期間での移動の負担軽減と、レベルの異なる2軍戦の有効性が低いことなどを考慮しての判断。さらに、各自が時間を有効利用できる。特に故障者を念頭に指揮官は「何でも“幸い”にしなきゃいけない。“幸い”という言葉で全てくくらないと」と説明。死球の影響で右手首に痛みが残る坂本は28日、守備練習で体をいじめ打撃練習は行わず。中継ぎに回ることが濃厚な戸郷は、背中の張りのため別メニュー調整。9月以降に調子を落とした岡本和は室内練習場で原監督による2日連続の「秘密特訓」を受けるなど、個々の調整を優先させる。

 チームは9月以降失速したが、各自の調子が上がれば8月末に首位に立った強さを取り戻せる。原監督は「未来、時は平等に与えられている。どう使うかが問題」と語った。全体練習の冒頭では約45分間、報道陣をシャットアウトして守備のサインプレーを行った。個人と巨人、両面の上積みを図っていく。(神田 佑)

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2021年10月29日のニュース