ソフトバンク・藤本新監督 常勝軍団構築へ、29日に所信表明 森ヘッド、長谷川打撃Cと若タカ育成に

[ 2021年10月29日 05:30 ]

ソフトバンク新監督への就任が決まっている藤本博史2軍監督(右)と、新ヘッドコーチの森浩之3軍監督

 ソフトバンクは28日、新監督の就任会見を29日にペイペイドームで行うと発表した。辞任した工藤公康前監督(58)の後任には、藤本博史2軍監督(57)の昇格が決まっている。ヘッドコーチには19、20年に同職で工藤前監督を支えた森浩之3軍監督(56)、打撃コーチに今季限りで現役引退した長谷川勇也氏(36)を起用し、チーム再建に挑む。

 2軍監督から昇格する藤本新監督の就任会見は、29日に王貞治球団会長、三笠杉彦GMが同席して行われる。今季8年ぶりのBクラス4位からの巻き返しへ、新体制がいよいよ本格的にスタートする。

 現役時代に南海、ダイエー、オリックスでプレーした藤本新監督は、98年に現役を引退し、11年に2軍打撃コーチとしてソフトバンクに復帰。以降は今季まで11年間、1軍打撃コーチ、2、3軍監督を歴任してきた。

 チームは主力の年齢層が上がり、転換期を迎えている。26日には高谷、川島らに戦力外通告を行うなど、若返りを目指している。藤本新監督は柳田のルーキー時に指導にあたるなど、若手の育成に手腕を発揮。選手たちからの人望も厚く、チーム再建には適任の人材で「4位で終わるチームじゃない。選手層を見ても来年また強くなる」と語っていた。

 また、得点力不足が今季の課題だったことを受け、攻撃部門の1軍コーチングスタッフを刷新する。2軍監督に配置転換される小久保裕紀ヘッドコーチに代わり、森浩之3軍監督を藤本新監督の参謀役として起用する。19、20年には同職で工藤前監督を支え、20年には2位・ロッテに14ゲーム差をつけるリーグ優勝に貢献した。さらに打撃コーチに今季限りで現役引退した長谷川勇也氏が就任。2013年に首位打者、最多安打を獲得した卓越した打撃理論をチームに注入する。

 常勝チーム復活を目指し、藤本新体制でチームは生まれ変わる。

 ◇藤本 博史(ふじもと・ひろし)1963年(昭38)11月8日生まれ、大阪府出身の57歳。天理から81年ドラフト4位で南海(現ソフトバンク)入団。98年途中にオリックスへ移籍し、同年限りで現役引退。通算成績は1103試合で打率.235、419打点、105本塁打。11年に2軍打撃コーチとしてソフトバンクに復帰し、2、3軍監督、1軍打撃コーチなどを歴任。右投げ右打ち。

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2021年10月29日のニュース