巨人、辛くもドロー 2点リードの8回に中川が3失点 松原の活躍で9回に追いつくも勝ち越せず

[ 2021年6月8日 21:39 ]

交流戦   巨人3―3オリックス ( 2021年6月8日    京セラD )

<オ・巨(1)> 8回2死一、二塁、マウンドをおりる中川(中央)(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 巨人は2点差で逃げ切りモードに入っていた8回に6番手左腕・中川が一挙3点を失って逆転を許したものの、9回に追いついて何とか3―3でドロー。今季59試合目で10度目の引き分けとなった。

 巨人は4月に育成出身選手としてリーグ初の初回先頭打者アーチを放っている松原が自身2本目となる初回先頭弾を右翼スタンドへ放って先制。1―0で迎えた5回には1死から松原が中前打を放つと、続くウィーラーが左中間を真っ二つに割る適時二塁打を放って貴重な2点目をもぎ取った。

 投げては登録即先発となった左腕・今村が5回で4四球を出しながらも3安打無失点と粘投。3年ぶりの完封勝利をマークした4月11日の広島戦(マツダ)以来7試合&58日ぶりとなる今季3勝目の権利を得て降板したが、2―0のまま迎えた8回に今季30試合目の登板となった6番手左腕・中川がまさかの3失点。7番手右腕・桜井が満塁とした後で登板した8番手左腕・戸根が後続を切ったが、原監督は7回にも鍵谷、大江、高梨を投入しており、2イニング連続で3投手をつぎ込みながら痛恨の逆転を許した。

 だが、1点を追う9回に先頭・亀井が今季初の猛打賞となる左越え二塁打を放って出塁すると、2死後、松原が中堅へ弾き返した打球をオリックスの福田が前進して後逸(記録は三塁打)する間に亀井の代走・湯浅が本塁生還を果たして同点。9回は9番手右腕・ビエイラが抑えてドローとなった。なお、1試合で9投手は球団史上最多。主砲の岡本和は山岡に3打席連続三振を喫するなど4打席で快音聞かれず、20打席連続ノーヒットとなっている。

 オリックスは先発右腕・山岡がプロ5年目で自己新となる毎回の12奪三振で7回2失点と好投したが、打線が援護できず。8回にジョーンズの左前打で1点差に迫り、代打・伏見の右前適時打で同点、福田の左前適時打で一度は逆転に成功した。だが、3番手右腕のK―鈴木が勝利まであと1死と迫った9回2死から同点を許した。

続きを表示

2021年6月8日のニュース