阪神・チェンが29日の中日戦で移籍後初登板 「古巣」相手に先発「ここからがスタート」

[ 2021年4月27日 05:30 ]

29日に今季初先発する阪神・チェン(撮影・大森 寛明)
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 阪神のチェン・ウェイン投手(35)が29日の中日戦(バンテリンドーム)で移籍初登板初先発を果たす。

 「1軍に上がることができてうれしい。ここからがスタートなので、チームにたくさん貢献できるように努力していきたい」

 開幕から出遅れた分、言葉の端々から決意がにじみ出た。くしくも、猛虎の一員として第一歩を記す相手は04年から11年まで8年間在籍した古巣。11年10月9日巨人戦以来10年ぶりの登板となるバンテリンドームは、先発として通算35試合で17勝7敗、防御率1・96と好データも快投を後押しする。

 「古巣、バンテリンドームで投げるということは少し不思議な気持ちもありますが、力に変えていきたい」

 今春は1軍キャンプを完走したが、3月のオープン戦では2試合、計4イニングで防御率9・00。同17日の教育リーグ中日戦では5回2/3を8失点と打ち込まれたことで、開幕を2軍で迎えた。それでも、徐々に復調の兆しを見せ、ウエスタン・リーグの4試合では防御率1・80。ようやくチャンスが巡ってきた。矢野監督からも「出だしは遅れたけど、1軍に来たらやっぱりスイッチも入ってできると思う。懐かしいバンテリンドームなんで、チェンもいるぞっていう姿を見せてほしい」と期待を込められた。

 この日は甲子園での投手指名練習に参加し、キャッチボールやランニングなどで調整した。助っ人ではガンケルがすでに4勝を挙げ、アルカンタラも2軍で調整中。外国人枠の競争を勝ち抜くべく、日米通算95勝の力を見せつける時がきた。 (長谷川 凡記)

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2021年4月27日のニュース