阪神・梅野が口にした手応えと決意 投手陣との「息」に自信を深め、バットで佐藤輝を「サポート」

[ 2021年4月27日 05:30 ]

4月15日、4回に本塁打を放った佐藤輝(右)を出迎える阪神・梅野
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 阪神・梅野隆太郎捕手(29)が26日、本紙コラム「梅ちゃん隆儀」の第2回で、首位を走るチームの現状に確かな手応えを口にした。開幕から22試合連続でスタメンマスクをかぶり、得点圏打率・588と、攻守で存在感を示してきた正捕手は投手陣だけでなく、直前を打つルーキー・佐藤輝の“女房役”としても全面サポートしていく決意を口にした。

 チームの状態、雰囲気はすごく良いです。昨年は開幕から3連敗して、あの悔しさをみんなが味わってるからこそ、あんな思いはしたくないと一体感が出ています。競り勝ったり、大差で圧倒したり、いろんな勝ち方をできているのも、波に乗れている要因です。

 捕手としては、バッテリーでしっかりと試合をつくれている実感もあります。先発陣とは“点を取った後は取られない”意識を徹底できているので、安定感につながってる部分はあると思います。サインに思い切って投げてきてくれる。自分はこう攻めたい、投手はこう抑えたい、という意思疎通もできていますし、そこのズレが少なくなってきていて、お互い意図を理解して戦えてます。だからこそ、一生懸命投げてくるボールがそれても自分は止めたいし、18日のヤクルト戦のようなアクシデント(右手親指に投球が当たる)もありますが、故障するリスクも承知の上でミットを構えないと戦っていけないです。

 例えば、ヤギ(青柳)とはボール先行の場面で勇気を持って緩いボールを投げるという選択肢を増やすことができました。2ボールで打者が積極的にくるところでファウルを取ったり、打者に反応させてカウントを取れる。今までは、ボール先行で3ボールにしたくないという意識で速いボールを2球続けてそのうちの1球を捉えられる…というのもあったので。今年のヤギは例年以上に意図したアウトを取れてますし、対話を重ねて一緒に成長できているので捕手としてもうれしいです。

 今年は開幕から7番を打っています。前を打つのはテル(佐藤輝)。ご存じの通り、テルの魅力はフルスイングです。あの魅力を消すと、今のホームラン数はないし、例えば二、三塁でもテルのスイングをしてほしい。ホームランなら3ランだし、凡打でも自分がモノにするぐらいの気持ちです。(佐藤輝の)後を打つという部分でポイントになる部分も多いですし、自分はテルとはまた違う形で貢献したいし、集中力とか経験を生かしてチームに貢献したいです。悠輔(大山)の後ろに孝介さん(福留)がいたように、自分もテルをサポートしていきたい気持ちはすごく強いです。相手にジャブも与えるし、一撃も食らわせられるような仕事をしてきたいです。 (阪神タイガース捕手)

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