【イースタン期待の若手】日本ハムのドラ2、五十幡 俊足、強肩に体重増で壊れない体作り

[ 2021年4月27日 05:30 ]

驚異的なスピードにパワーを加え、早期の1軍昇格を目指す五十幡
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 日本ハムのドラフト2位・五十幡亮汰外野手(22)は、50メートル5秒6の俊足と遠投110メートルの強肩を武器に1軍昇格を目指している。課題の打撃ではパワーアップを目指し、体重は過去最重量となる68キロにまで増加。持ち前のスピードにパワーを加え、2軍で経験を積んで早期の1軍昇格を狙う。

 今春キャンプのベースランニング。五十幡が足で衝撃を与えた。ドラフト1位・伊藤らとともに新人4人が1軍キャンプスタート。輝きを放ったのが、名前にちなんだ背番号50を背負った五十幡だった。50メートル5秒6の脚力で疾走する姿にナインからどよめきが起きたほどだった。

 栗山監督は、この驚異的なスピードに1軍の戦力として確かな手応えをつかんだ。「絶対的なスピードが必要な時に、使えるというメドが立った」。故障で離脱したため、直接プレーを見たのはわずかな期間だったが、こう言わせるほど他を圧倒していた。

 しかし、あまりの出力の高さに、体が悲鳴を上げた。左太腿裏の張りを訴えてキャンプ2日目から別メニュー調整となり、2軍行きが決定。五十幡は「キャンプの時は“やってやろう”という気持ちが先走っていた。自分の中では抑えていたつもりだったけど、気持ちの方が先走ってしまった」と振り返る。アマチュア野球とは違い、プロ野球は1年間の長丁場。「プロではシーズンを通して戦えなきゃいけない。100%を出すところは出すけど、出力をコントロールできるところはできるように課題としてやっている」という。

 中学3年時に全日本中学校陸上選手権の100メートルと200メートルでサニブラウンに勝った韋駄天(いだてん)は体重を5キロ増やし、現在は過去最重量の68キロ。スピードを失わない程度に筋力を増やし、壊れない体づくりを目指している。「最近やっとフルで試合に出られるようになって、“やっと始まったな”と。即戦力で獲ってもらったと思うので焦りも感じながらやっていきたい」。1軍の舞台で異次元のスピードを披露する日が待ち遠しい。(東尾 洋樹)

 ◆五十幡 亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日生まれ、埼玉県行田市出身の22歳。東京神宮シニアでは藤平(現楽天)らとともに日本代表入り。佐野日大では甲子園出場なし。中大では東都大学リーグで1年春から主力として活躍し、2年秋、3年秋とベストナインを2度獲得。好きな言葉は全力疾走。1メートル71、68キロ。右投げ左打ち。

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2021年4月27日のニュース