仙台育英・八巻 天理・達から「低め狙って」聖地初アーチ 大会記録迫る9打席連続出塁

[ 2021年3月29日 12:17 ]

第93回選抜高校野球大会第9日第1試合 準々決勝   仙台育英3―10天理 ( 2021年3月29日    甲子園 )

<天理・仙台育英>3回無死、仙台育英・八巻が右越えソロ本塁打を放つ(撮影・亀井 直樹)
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 第93回選抜高校野球大会第9日は28日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝が行われた。第1試合では、仙台育英(宮城)が3―10で天理(奈良)に敗れ、20年ぶりに4強入りはならなかった。

 2点を追う3回無死、先頭の3番・八巻真也が右越えソロを放った。高校通算7本目、聖地初アーチは大会屈指の好投手・達が投げ込んだ低めの直球をとらえた。

 「残塁が多かったので、ノーアウトでもどんな形でも出られたらと。1人でも出たら変わるかなと思った」。大会屈指の好投手・達に対しては「高めのボールが伸びてきてフライアウトになったりする。低め狙って打席立った」と、低めの直球を狙い撃ち。「しっかりとらえられたので、いくかなと思ったけど、切れるか微妙なところだったので入れ!と思いました。高めのボールを見逃すのはチームとして徹底していたので、良かった。甲子園で打てたのはうれしかった」と振り返った。

 2回戦の第1打席から9打席連続出塁。83年の藤王(享栄)が樹立した連続出塁11の記録にあと2と迫り、「出塁は意識していた
全打席どんな形でも出塁できたら後ろに良い打者いるので役割果たせたと思う。甲子園では良い投手がいて、かなり難しかったし、守備でもミスもあったけど、何があるかわからない。丁寧に集中してやっていくことが大事だなと思った。3試合、いい形で打席に立てたので自信になりました」と話した。

 しかし20年ぶりの4強はならず。「攻撃は残塁がかなり多かった。(チャンスで)決められるようにしたい。一つ一つのミスをなくしていけるようにしたい」と悔しさをにじませつつも、夏に向けての収穫と課題を持って球場を後にした。

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