阪神・佐藤輝 沢村賞の大野雄と激突 虎の天敵相手にガツンいくか「今年は勝てるように僕も頑張る」

[ 2021年2月27日 05:30 ]

<阪神キャンプ>打撃練習を終え、舌を出して引き揚げる佐藤輝(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 阪神は、27日に中日と練習試合(北谷)を行う。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(21=近大)は「3番・三塁」で先発出場する予定。相手先発は昨年最優秀防御率と最多奪三振の2冠に輝き、沢村賞を獲得した大野雄大投手(32)で、たとえ打ち取られても、そのボールを体感するだけで収穫になる。

 おそらく、初めて感じる真っすぐのキレだろう。見たことのないようなスライダーやツーシームは、視界から瞬時に消えるかもしれない。相手先発は大野雄。佐藤輝が、経験したことのないレベルの高い壁に挑戦する。

 「セ・リーグでも一番いいぐらいの投手だと思うので、頑張りたい。映像を見たりしたことは、もちろんあります」

 21日の広島戦では昨年10勝で新人王に輝いた森下から右中間二塁打を放ち、一線級投手とも力の差がないことを証明した。さらに、27日は球界を代表する左腕に腕試しができる。11勝6敗で防御率1・82と148個で最多奪三振の2冠を獲得し、リーグ最多の10完投、6完封などが評価されて沢村賞にも輝いた大野雄だ。

 「すべてがハイレベルでツーシームがすごいなと思う。スプリットみたいに落ちる感じで、打席に入って見てみたいですね」

 1打席のみの対戦となることが濃厚だが、たとえ凡打だったとしてもかまわない。バットにまったく当たらず三振を喫するかもしれない。超一流の投手が投げる球を体感するだけに終わっても、収穫だと思えばいい。矢野監督も「勝負」よりも「勉強」の打席になることを期待している。

 「森下とか先発ローテーションに入ってくる投手と対戦してきたし、次は沢村賞も獲った投手と対戦するだけでも、いいことなんでね。打席でどういう対応をするか見てみたいと思う。シーズンでも当たる投手なので」

 対外6試合では、ここまで計25打数12安打の打率・480、2本塁打、8打点と大暴れしてきた。さらに阪神戦で通算14勝6敗、防御率1・90を誇る大野雄まで攻略できれば、大きな自信を得られるであろうことは想像に難くない。「今年は勝てるように、僕も頑張って打ちたい」。ただ仮にひねられたとしても、怪物くんにとってはプラスでしかない。(畑野 理之)

続きを表示

2021年2月27日のニュース