阪神・岩崎 大物助っ人並み“待遇”で開幕へ 2月中の実戦登板なし、矢野監督の信頼の証

[ 2021年2月27日 05:30 ]

<阪神春季キャンプ>ウォーミングアップを行う岩崎(撮影・北條 貴史)
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 “主力待遇”でフル回転に備える。阪神・岩崎が、2月は1度も実戦に登板することなくキャンプを打ち上げることが決定。万全の状態で開幕を迎えることに注力していく。

 本番まで1カ月を切り、ギアを上げていく時期。若手の競争は佳境に入り、主力や外国人選手たちも実戦に出場していく。そんな中、泰然自若に構えるのがセットアッパー候補の背番号13だ。

 当初は27日の中日戦か、28日のヤクルト戦で登板するプランも浮上していたものの、3月に初実戦のマウンドを踏むことに。いつでも登板できる状態にある中、首脳陣と今後のスケジュールを確認し、3月から本格的なギアチェンジを行うこととなった。

 沖縄で登板しないのは、日本人では、ぜんそく検査で帰阪した西勇をのぞいて唯一。チームの中で中堅に位置する選手では異例と言えるが、故障やアクシデントではなく25日の練習後には「問題なく来ています。沖縄でやりたいこと、取り組むべきことはしっかりできている」と順調な経過を明かしていた。

 もはや競争を勝ち抜く立場ではなく、勝利の方程式の一員。矢野監督からの信頼も厚く、2月にため込んだ力はシーズン中につぎ込む。ゆっくりと歩を進めながら、寡黙な左腕は、加速する時期を見極めていく。(遠藤 礼)

 ○…負傷や体調不良がない阪神の投手が実戦登板なしでキャンプを終えれば15年の呉昇桓(オスンファン)以来6年ぶり。来日1年目の14年に39セーブでタイトル獲得。開幕からのフル回転を期待して容認されたスロー調整で、初実戦は3月12日ヤクルトとのオープン戦だった。同年も41セーブで2年連続のタイトルに輝いた。

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2021年2月27日のニュース