関本賢太郎氏 阪神・佐藤輝から感じる高い修正能力 キャンプ序盤と違う打撃フォーム

[ 2021年2月27日 08:30 ]

阪神・佐藤輝の打撃フォーム(2月21日撮影)
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 【関本賢太郎 CHECK】第1クールで見たときから、わずか3週間ほどしか経過していないが、阪神・佐藤輝の打撃の変化に目を見張った。

 特にキャンプ初日は突っ立っている感じがしていたが、今は構えたときに軸足の左足の膝を曲げることによって左の股関節に体重が乗っている時間が長くなり、それがスイングのリズムをよくしている。軌道もそうだし、タイミングの取り方もよくなった。少しアッパー軌道が目に付いていたが、それが改善されているのも要因はそこにある。突っ立っていると“ギッコンバッタン”のタイミングの取り方になるが、しっかり軸足で打てるようになり、スイング良化につながった。打撃全体がよくなっている。

 今の佐藤輝は、ボールを見る時間も長くなっている。それが何を意味するかといえば、たとえば速球は、そもそもボールを見る時間が短いので、その対策になることは言うまでもない。投手が投げる前から自分の体勢ができているのは大きい。

 短い期間で微調整を進めて、よくなった。これは修正能力が高いことを意味する。誰かに言われたからといっても、すぐに修正できるものでもない。理解力と身体能力が、いずれも高いと言える。そのうち次の壁にぶつかっても、また対応する能力には期待できる。(スポニチ本紙評論家)

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