オリックス・由伸 154キロ&2回完全投球で開幕投手へ名乗り 球団9連敗中…今年こそ止まるか

[ 2021年2月18日 05:30 ]

オリックス紅白戦   紅組1ー2白組 ※特別ルール ( 2021年2月17日    宮崎・清武 )

<オリックスキャンプ紅白戦>白組先発・山本由伸は2回を6人斬り(撮影・井垣 忠夫)
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 初の大役に向け好発進した。オリックス・山本が紅白戦で実戦初登板。白組先発で2回を投げ、小雪がちらつく状況下で打者6人を21球で完全に抑えた。

 「ストライク先行で投げられたので、それはすごく良かった」

 吉田正に対しては少し力んで2ボールとしたが、2球目に154キロを計測。最後は中飛もフェンス手前まで運ばれたことで「もっともっといい質のボールを投げられるように」とエースのプライドものぞかせ、反省を忘れなかった。

 開幕投手を争う山岡、田嶋もこの日に登板したが、調子の良さでは際立っており、ライバルから一歩先んじたのは間違いない。ただ、現状では何が何でも開幕投手という気持ちはなく「まだ決まってないので分かりません」と冷静だった。

 一方で、主戦の1人としてチームを勢い付けたい思いは強い。チームは昨年の開幕戦に敗れて12年からリーグワーストの9連敗中。「めちゃくちゃ悔しいですね。開幕戦は出たことないけど」。だからこそ、今季にかける意気込みを「まず開幕から、いい勢いで勝って勝って勝ち続けられるようにしっかり頑張ります」と表現した。

 89年にオリックスとなって以降の最年少開幕投手は19年山岡の23歳。22歳の山本が開幕先発のマウンドに立てば、新たな歴史の始まりとなる。(田中 貴久)

 ▽オリックスの最年少開幕投手 山本は今季開幕の3月26日時点で22歳7カ月。前身の阪急時代、1954年に高卒新人の梶本隆夫が18歳11カ月で開幕投手を務めているが、オリックス球団となった89年以降では19年山岡の23歳6カ月を更新する最年少記録になる。

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2021年2月18日のニュース