阪神・高橋 開幕大ピンチ…右脇腹の筋挫傷 左腕エース離脱で開幕ローテは再考へ

[ 2021年2月18日 05:30 ]

<阪神宜野座キャンプ>16日の楽天戦に登板し、汗をぬぐう高橋(撮影・坂田 高浩)
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 開幕大ピンチだ!阪神は17日、沖縄・宜野座キャンプに参加中の高橋遥人投手(25)が沖縄県内の病院で右脇腹の筋挫傷と診断されたと発表した。3月26日のシーズン開幕まで40日を切り、貴重な先発左腕の一人を欠いてスタートする可能性が高くなった。高橋はこの日から別メニュー調整となり、一日も早い復帰を目指す。

 高橋がチームの輪から離れて一人、別メニューを始めた。球団広報の発表によれば3イニングを投げた16日の楽天戦で右脇腹に違和感を覚え、夜に沖縄県内の病院で受診。筋挫傷と診断された。

 「ずっと気持ちが悪いというのはなかったのですが、思ったボールを投げられない部分があった。いろんなことで頑張ってたのが脇腹に来た感じですかね。初めての箇所です」

 その楽天戦は最速146キロを計測して3回を4安打1失点だったが、直球の球速は130キロ台が中心。7日の紅白戦で2回3失点し、12日も2回無失点だったものの最大の武器である真っすぐにキレも力もなかった。脱力投法がテーマだと説明していたが、原因がコンディション不良だったことで大きな軌道修正を迫られることになった。

 3月26日の開幕まで、あと36日しかない。オープン戦登板など調整プランが白紙に戻り、筋トレやリハビリなど治療最優先にシフトチェンジ。入団から4年連続で開幕ローテーションから外れることが濃厚となったと言わざるをえない。

 「投球フォームが合わなかったのがずっと蓄積されていたのかもしれません」

 分かっていても打たれないと称される低めに伸びるストレートのポテンシャルは高い。矢野監督も先発6人の一人に数え、左のエース格として期待していたが、その青写真も崩れ去った。

 「こればっかりはしゃあないんでね。早く治してもらうしかない。開幕に合わさなくても、いつ出てきてくれてもいいんでね。終わったときに、いいシーズンだったとすればいいだけのこと」

 投げる方ではない右側とはいえ、程度にもよるが、脇腹は一般的に時間がかかるとされる。昨年、梅野が2週間弱で復帰したのは稀(まれ)で、同様の過去の事例では発症から実戦復帰まで11年斎藤(日本ハム)が52日、11年久保(当時阪神)は54日かかった。中途半端な復帰での再発だけは避けなければならず、痛いはずの指揮官も焦らせないような言葉を選んでつなげた。(畑野 理之)

 ▼阪神・福原投手コーチ(高橋について)しっかり治すことが一番大事。そこからスタートしていけばいい。焦って中途半端にぶり返すのも良くない。

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2021年2月18日のニュース