日本ハム・西川 今キャンプ初実戦が雨天中止「しようがない」18日紅白戦で仕切り直し

[ 2021年2月18日 05:30 ]

室内で練習を行った日本ハムの西川(撮影・高橋 茂夫)
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 無情の雨だ。日本ハム・西川遥輝外野手(28)は17日、先発出場予定だったロッテとの練習試合(名護)が雨天中止。自身にとって今キャンプ初めての実戦は、18日の紅白戦(名護)に持ち越しとなった。ポスティングシステムによるメジャー移籍が実現せず残留。仕切り直しの実戦で再出発の一歩を踏み出す。

 冷たい風が吹き、垂れ込める重い雲。およそ沖縄とは思えない気候のためか、球場を引き揚げる西川の表情も曇り気味だった。

 「しようがない」――。「3番・DH」で先発出場するはずだったロッテ戦が雨天中止となり、口にしたのはその一言だけだった。西川にとって今キャンプ初実戦。第4クールに入ってようやく打席に立つところが、出ばなをくじかれた格好となってしまった。

 西川は今キャンプでスロー調整を選択。じっくり、慎重にメニューを消化してきた。このオフ、目指していたポスティングシステムによるメジャー移籍がかなわず、チームに残留。第2クールの途中には「(気持ちの切り替えは)もうちょっとかかると思います」と話していた。心技体を鍛えていく春季キャンプでまだ「心」の部分がついていかず、時間をかけてメンタル面とフィジカル面のバランスを調整。段階を踏んで、この日の実戦を迎える予定だった。

 ただ、初実戦が流れても体力面での不安はないという。昨年12月から先月にかけて体を追い込み、オフに練習量は十分積んできた。だからキャンプで練習量を落としても「今までは練習をやらないことで不安を感じたが、今はそういう不安はなくなってきてる」と話した。今は一年間を戦い抜く体力をじっくり付けている段階だ。

 この日の雨天中止で18日は急きょ練習から紅白戦に変更された。西川にとって仕切り直しの初実戦。気持ちを切り替えて打席に立つ。(秋村 誠人)

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2021年2月18日のニュース