西武・山川 まるでテニスのサーブ練習!!上本コーチ考案、右手打ちで体の開き解消

[ 2021年2月10日 05:30 ]

テニスのようなフォームで打撃練習する山川(撮影・吉田 剛)
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 【キャンプ追球 ここにFOCUS】まるでテニスのサーブのような動き。西武・山川が高知・春野キャンプでのフリー打撃前に必ず行う練習法だ。右手だけでバットを持ち、トスされたボールを上から叩きつける。それを数球、繰り返してから通常のティー打撃を行う。「あれはバットの扱い方の練習法の一つ。詳しくは(発案者の)上本さん(2軍打撃コーチ)に聞いてください」と笑みを浮かべた。

 早速、上本コーチに解説してもらった。

 「山川の去年のフォームを見て、上体が少し突っ込んで開くのが早いかなと思った。テニスのサーブの動きは右手だけで上から振ることで、開くのを解消しやすい動きになる。取り入れようと思ったのは去年の秋ですね」

 3年連続本塁打王を目指した昨季は、右足首痛でシーズン終盤に離脱。102試合で24本塁打に終わった。2年ぶりのタイトル奪回へ、今季は体全体を大きく使ってスイングする新フォームを模索中。「あんまり柵越えの感じは今は気にしていない。風が吹いていたりして余分な力が入ってしまうので」と言うが、この日のフリー打撃では44スイングで8本の柵越えを放った。

 故障明けのためB班キャンプに参加しているが、開幕に向け順調にステップは踏んでいる。自身もチームも頂点を奪い返す戦いとなる8年目。「サーブ打ち」の効果を見せる。(川島 毅洋)

≪西武・山川過去の珍トレ≫☆合気道 昨シーズンが不本意な成績に終わり「集中するには邪念を払うのを意識しないと。違う分野から学ぶこともある」と新たに取り組んだ。

 ☆えいてつ 高校時代の陸上部の顧問だった赤嶺永哲先生が考案した、プレートなどを使用したトレーニング。赤嶺先生は高校時代に出場した国体で室伏広治氏に勝った伝説も。

 ☆シャトル打ち 昨年のコロナ禍で自粛期間中に自宅でバドミントンのシャトルを打つ練習法を公開した。

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2021年2月10日のニュース