阪神・球児SAが2軍キャンプの視察打ち上げ 最終日も石井将をマンツーマン指導

[ 2021年2月10日 05:30 ]

動画で投球フォームを確認する藤川SAと石井将

 阪神の藤川球児スペシャルアシスタント(SA)が9日、2軍の安芸キャンプの視察を打ち上げ、「技術指導ではなく、選手自身が気づけるように、こういうことが必要だという声かけはしました」と振り返った。

 1軍予備軍の選手や、育成を中心とする若手の選手、それぞれの立場の選手に「方向性を示すこと」を最優先に掲げた4日間。初日から昨秋横手投げに転向した石井将に80分間つきっきりで助言を送るなど、投手陣に積極的に気づきを伝えた。平田2軍監督も石井将について「1軍に変則の左投手がいないということでSAも注目してアドバイスしたと思う。なにかつかんでほしい」と“SA効果”に期待した。

 藤川SAは若手以外にも目を配り、特に17年最優秀中継ぎ投手賞に輝き、今春はフォークボール習得を目指す桑原に太鼓判。「状態が良い。コンディションの問題が改善されている。彼の状態が良かったら、チームにとっても大きな存在になる」と再起を望んだ。(須田 麻祐子)

 〇…ブルペンで藤川SAに助言を受けつつ100球を投げ込んだ石井将は、充実した表情で感想を口にした。「1球でチームを救うし、1球でチームを殺す、と言われて。ブルペンで投げ込みをしたり、個別の課題練習で投げていく中で、惰性にならないように」。昨秋から横手投げに転向した左腕は、改めて1球の重みを実感。第2クール初日から、藤川SAが見守る中305球を投げ込むなど、4日間で多くの刺激を受けた。この日のキャッチボールでは、藤川SAに右足のつま先を持たれながら投球するなど、下半身先行のフォームの意識付けに取り組んだ。「投げ分けがまだ甘いので、投げミスの確率を減らしていけるように。10球投げたら9球くらいはいかないと」。貴重な教えを生かして、1軍の中継ぎ枠争いに割って入る覚悟だ。
 

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2021年2月10日のニュース