対外試合“開幕投手”の阪神・西純は3回3失点　矢野監督は高評価「しっかりした投球できている」

練習試合   阪神8ー5日本ハム （ 2021年2月9日    宜野座球場 ）

＜神・日＞力投する先発の西純（撮影・高橋　茂夫）
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　3回5安打3失点という結果以上に収穫は大きかった。今キャンプ初の対外試合の先発を任されたのは期待の19歳、西純だ。際どいコースが再三ボール判定となった中でも、クイック投法を駆使するなど、実戦の場で成長を示して見せた。

　「1番打者に投げた時にちょっと自分の中でずれというか。そういうところから焦りにつながって初回ああいう形になってしまい、リズムはちょっと悪かったなと思います。梅野さんと試合前から話をさせてもらい、間合いとか実戦でしかできないところは今日のテーマにさせてもらった。そこはできていたんじゃないかなと」

　立ち上がりは松本剛への四球、平沼、浅間の連続右前打でいきなり無死満塁。野村の三ゴロを大山が失策し、1死も取れずに先制された。ただ、ここからギアが切り替わり、樋口を見逃し、今川を空振りで連続三振。古川を左飛に仕留め、最少失点で切り抜けた。2回先頭の清水には初バッテリーの梅野のサインに首を振り、内角直球で空振り三振を奪う場面もあった。

　3回に野村の左翼線2点二塁打で加点されたが、福原投手コーチが「ゲームの中で間合いを変えたり、レベルの高いところでやっている」と振り返ったように、マウンドさばきに光るものがあった。梅野も「自分で考えながら、実戦でしかできないことに取り組めた」とうなずいた。

　4日の紅白戦では4番の大山を空振り三振に仕留めるなど2回無失点。矢野監督も「点は取られているけど、しっかりした投球ができている」と高評価した。伸び盛りの2年目右腕への注目度は日に日に増している。　
　　（山添　晴治）