日本ハム1位・伊藤がVIPフリー打撃登板 守備に中田、近藤 打席に大田、西川

[ 2021年2月10日 05:30 ]

打撃投手を務めた伊藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムのドラフト1位・伊藤(苫小牧駒大)が今キャンプで初めてフリー打撃の打撃投手役を務めた。5~7球で打者が交代する、1打席の対戦をイメージしやすい「ライブBP」という形式。大田と西川を相手に計44球で安打性の当たりをわずか3本に抑えた。

 代わる代わる打った大田と西川は、直前の打撃練習でのトレーニングシャツ姿からユニホームに着替えていた。そして内野は中田や近藤らが守った。初球ボールの後、大田にファウルを打たせると三塁で近藤が「ナイスボール!」と声を出した。防球ネットこそあるが、試合さながらの初登板。道産子で子供の頃から日本ハムファンだった伊藤には「打者も豪華、バックも豪華で、投げていて“ファイターズだな”と思った」と感慨があった。

 「打たない人も見たかったんだろう」と栗山監督。宜野座での阪神戦に参加しなかった主力の粋な計らいに伊藤も投球で応えた。「集中することもできたし初の対打者という中では合格点」。直球、スライダー、カットボール、ツーシームの組み立てで、スプリットなど落ちる球は使わず。それでも主力の2人を押し込んだ。まだ打者の目が慣れない時期とはいえ、4度も空振りした西川は「独特の真っスラ系の球がある。まだまだ良くなると思う」と目を丸くした。

 近藤からも「押し込めていたし、ドラ1らしい球だった」と評価の言葉をもらい、初実戦となる13日の紅白戦に向かう。「今日は6、7割の力でバランス良くというテーマだった。紅白戦は今の体の状態で一番の出力でいきたい」。投げるたび、ナインを驚かせる。(和田 裕司)

 ◆伊藤 大海(いとう・ひろみ)1997年(平9)8月31日生まれ、北海道鹿部町出身の23歳。鹿部小2年から野球を始め、駒大苫小牧では2年春に甲子園出場。卒業後は駒大に進学したが、1年の10月に中退。17年に苫小牧駒大に再入学した。1年時は規定で出場できず、2年春に北海道六大学リーグ初登板。4年秋は防御率0.55で最高殊勲選手に輝いた。2、3年時に大学日本代表入り。1メートル76、82キロ。右投げ左打ち。趣味は釣り。

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