「なんちゃって中田翔」がオリ1号 2年目紅林が今季初打席でガツン 中嶋監督「今はいい良い方向に」

[ 2021年2月10日 05:30 ]

オリックス紅白戦   紅組6ー1白組(特別ルール) ( 2021年2月9日    SOKKENスタジアム )

オリックス紅白戦の初回に3ランを放った紅林(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスの高卒2年目、紅林弘太郎内野手(19)が“チーム1号”を放ち、開幕1軍入りへ猛アピールした。今春初実戦として組まれた9日の紅白戦。紅組の「3番・遊撃」で先発し、初打席で左越え3ランを叩き込んだ。

 「いい打球だったと思います。芯で捉えましたが、会心ではなかったですね。追い込まれて、変化球も想定しての打撃だったので」

 初回無死一、二塁。一振りで仕留めた。ストライク2球を見逃し、ボールを挟んだ4球目。本田の内角145キロ直球を強振して左翼席へ。実戦初打席、最初のスイングで初アーチを描いた。昨季もデビュー戦だった11月3日の楽天戦で初打席初安打。球団の高卒新人では31年ぶりの快挙を遂げた期待の星だ。

 遊撃が本職で、体調面に不安を抱える安達のバックアップ候補の1人に挙がる一方、チームは近年「強打の三塁手」が不在だけに、一気にレギュラー獲りも夢ではない。

 筋骨隆々の体格が進化を物語る。入団時84キロだった体重は1年間で11キロ増の95キロへ変貌。1日4食、鶏肉を中心に摂取し肉体改造に成功した。宮崎でも地元の人気地鶏店「丸万焼鳥」の「モモ焼き」をテークアウトするなど食トレを継続中だ。

 周囲から日本ハム・中田似と言われる打撃フォームや面構えも頼もしい。中嶋監督も「“なんちゃって中田翔”みたいな構えしてね。飛ばすことを意識してやってきているのだと思う。壁にぶつかったら、こちらが用意してあげる。今は良い方向にいっている」と飛躍の予感を抱いた。 (湯澤 涼)

 <紅林弘太郎アラカルト>

 ☆生まれ&サイズ 2002年(平14)2月7日生まれ、静岡県出身の19歳。1メートル86、95キロ。右投げ右打ち。血液型B。

 ☆球歴 小2の時に青島ホークスで野球を始め、駿河総合では1年春からベンチ入りし同夏に正遊撃手。甲子園出場なし。高校通算40本塁打。19年ドラフト2位で入団。

 ☆登場曲 父・将弘さんがファンというロックバンド「X JAPAN」の「紅」。高校時代も応援歌で、「自分の名前を覚えてもらいたい」

 ☆尊敬する人 巨人・坂本勇人。「遊撃は内野の華。坂本さんはプレーも格好良い」

 ☆愛称 「ベニー」

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