「プロ1号」に確かな予感 阪神・佐藤輝が柵越え52発 9日の日本ハム戦は「2番・左翼」で先発

[ 2021年2月9日 05:30 ]

矢野監督(右端)の前で特大弾を連発する阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 その長打力はやはり見るものをワクワクさせる。ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が8日、初の対外試合となるきょう9日の練習試合・日本ハム戦(かりゆし宜野座)を前に、フリー打撃と居残り特打で計52発の柵越えを叩き込んだ。

 「まあ実戦でしっかり打てていないので。ここからですね」

 2度あった紅白戦の計6打席で安打は単打1本のみ。期待の大砲候補は、すぐさま修正を試みた。午後のフリー打撃では86スイング中19発。右翼方向へ引っ張っての柵越えは1本のみで、中堅から逆方向中心に快音を響かせた。「逆方向にいい当たりが出るのは悪くはない。(体を)開かずに…とは思っています」とうなずいた。

 直前のティー打撃で井上ヘッドから助言を受けていた。「足の使い方でアドバイスをもらいました。(軸足がぶれないように?)そうです。ちょっとした意識でバッティングはすぐ変わる。いろいろ試しながらやっていきたいと思います」。軸足となる左足への意識の集中は、居残り特打で の“猛爆”を呼んだ。

 4連発を放つなど、118スイングで33本の柵越えを量産。フリー打撃と合わせると204スイング中52発で、約4スイングに1本アーチをかけた計算になる。72スイング目にはバックスクリーン右側を越えていく、驚異の推定150メートル弾。底知れぬ潜在能力を改めて見せつけた。

 きょう9日の日本ハム戦は、人生初の2番で臨む。矢野監督が「2番で使ってみようかな。打順関係ないで。興味あるかもしれんけど。(高山)俊の状態もいいしさ、どこに置いてもいいんだけど」と明かしたように、1番は好調・高山に譲ったが、黄金新人は自然体で臨む。「やることは変わらない。余計な力を入れずにやりたい。打席が多く回ってくると思うので、1打席1打席集中していきたい」。相手を震撼(しんかん)させる一撃を、見舞う準備はできている。 (阪井 日向)

続きを表示

この記事のフォト

2021年2月9日のニュース