日本ハムのドラ1右腕・伊藤が快“足”披露 シャトルラン50メートル5秒8で鋭くターン

[ 2021年2月9日 05:30 ]

シャトルランで1位になった伊藤(撮影・高橋 茂夫)
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 快速、いや快“足”披露だ。日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23)が8日、沖縄・名護キャンプで毎年恒例のシャトルランで投手陣トップのタイムを叩き出した。足自慢の先輩たちを差し置いての1位。高い身体能力を示し、投球以外でも即戦力として期待を膨らませた。「隠れ足が速いキャラ」を自認する右腕。予定される13日の紅白戦での実戦初登板が一層楽しみになった。

 速い、速い。最速155キロを誇るボールのスピードではない。伊藤が魅せたのはブルペンではなく、サブグラウンドで行われたシャトルランだった。

 「“このくらいのタイムで”っていうのを正直にやった結果が速かった。(足は)速い方。“隠れ足が速いキャラ”なんです」

 今キャンプ第2クール3日目に行われた毎年恒例のメニュー。往復で50メートル、40メートル、30メートル、20メートル、10メートルと徐々に距離を縮めて走るハードトレーニングだ。50メートルが5秒8の快足であっという間にトップスピードに入り、鋭くターンする。「少しでもいいタイムで」とサングラスも外した。これまでは上沢、上原がトップ争いを演じていたが、その“強力ランナー”を上回る好タイムをマーク。トップを逃した上原が悔しがっていたと聞くと「本当ですか?」と笑った。

 ランニングは伊藤にとって重要な練習メニューだ。毎日行うことから「体のバランスや張り感とかをチェックできる」という。体の状態を知る上で欠かせないメニュー。「(走る)スピードが速い日はピッチングでもスピードが出る。(ランニングが投球に)よく反映されます」。この日の“走り”で、13日の紅白戦での実戦デビューに光が差した。

 キャンプでは年下の吉田、河野らにいじらている伊藤。この第2クールでやるつもりだった“いじり返し”はやめた。「冷静に考えたら僕の方が大人。返したら負けなので」。13日の紅白戦はその2人も登板予定だけに、投球で負けるわけにはいかない。「快足」で勝った勢いのまま「快速球」で圧倒する。(秋村 誠人)

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2021年2月9日のニュース