有藤通世氏 同じ大柄三塁手の巨人・秋広成功には「膝と足首の鍛錬」重要

[ 2021年2月9日 05:30 ]

巨人紅白戦の4回、守備に就く際、松本コーチ(左)と言葉を交わす秋広(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 私は現役時代、身長1メートル86だった。かなり大柄だったが、三塁手として不利だと思ったことはない。2メートルの巨人・秋広も有利な点が多いと思う。その巨体で守れば、相手打者は三遊間が狭く感じるだろう。長い腕を伸ばせば横、上と守備範囲も必然的に広くなる。

 大切なのは下半身、それも膝と足首だ。ここをどう鍛えるかで一歩目の俊敏性が変わってくる。三塁への打球速度は格段に速い。一方で当たり損ねのボテボテのゴロ、バント処理もある。ボールがバットに当たった瞬間に動きだせるか。私も現役の頃に最も重要視していたし、そのために個人ノックで足腰を鍛えた。意図的に速い打球を打ってもらうなど方法はたくさんある。

 投手の後ろを守る二塁手、遊撃手と違い、三塁手は投手の投げるコースから打球方向を予測できない。そのためには打者の打つ「形」を見極めることも必要だ。文字通りの大型三塁手。非常に楽しみな存在だと思う。(本紙評論家)

続きを表示

2021年2月9日のニュース