【一問一答】エンゼルス大谷のネズ・バレロ代理人 2年契約に大谷は「喜んでいた」

[ 2021年2月9日 22:47 ]

オンライン会見に応じた代理人事務所「CAAスポーツ」のネズ・バレロ代理人

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)の代理人を務める大手代理人事務所「CAAスポーツ」のネズ・バレロ氏が8日(日本時間9日)、オンライン会見に応じた。大谷が年俸調停の公聴会を回避し、2年総額850万ドル(約8億9300万円)で契約合意にしたことについて語った。以下、主な一問一答。(笹田幸嗣通信員)

 
 ――ほとんど前例のない二刀流選手であり、新人王を獲得した18年と同じような活躍を19、20年に見せていたら全く異なった状況になったか。

 「誰も見たことのないテンプレート、白紙だった。だから、彼が何をしたかを本当に見なければならなかった。昨年はあまり良くはなかったけど、18年と19年を振り返ってみて、彼がやったことはかなり良かった。そして、彼はその両方を成し遂げ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を獲得した。これらをすべて考慮に入れて話し合った。私たちは、本当に快適ではなかった領域に入る必要があったが、最終的にはそれを解決することができました。しかし、私たちは何のタイプの公式を持っていなかった。私たちは構築する何かを持っていなかった。だが、私たちは何かを得たいと思っていた。この2つの側面をお互いに分かっていた」

 ――どのくらい大谷の投球に期待しているか。

 「それに答えるのはタフだ。驚異的なアスリートなので多くのことができるからだ。そして、そのことを考慮した。今回の2年契約を進める上での最大の決断は、双方に居心地の良さを生み出すことだった。私たちは選手に快適さを感じてもらいたい。それは必ずしもお金の問題ではありません。彼が居心地良くいてもらいたいからです。本当に重要な要素だったと思う。彼は本当にいい状態でキャンプに入る。そして、彼はすべてが計画通りに進んでいて、投打両方をやっている。ジョー(・マドン監督)らは投打両方をできることに興奮している様子だった」

 ――とても良いオフを過ごしているようだが、例年以上か。

 「その通り。彼はこのオフ、今までとは違うアプローチをすることにした。投球と打撃は今までとは違って、より激しくゲームのようなシチュエーションを作っていこうとしている。そして、それは彼がしてきたことであり、彼は本当にそれを受け入れていて、彼は本当にそれに夢中になっていて、私たちは素晴らしい結果を見ている。私たちは再び、来るべきことに興奮している」

 ――昨季無観客開催だったことはテンションの低さにつながったと思うか。

 「大リーグで活躍している選手全員に影響を与えたと思う。彼が最後に満員のエンゼル・スタジアムで投げた時のことを考えてみてほしい。オークランドでのデビュー戦はみんなが興奮していた。去年は誰もいなかったから殺伐とした気持ちになった。でも、ステップアップして最高のものにしないといけないのはわかっている。今年はファンが増えることを期待している。そして彼はより多くの人が見てくて応援してくれる中で投げることができるだろう」

 ――このオフのトレーニングを具体的に説明してほしい。

 「強度を上げた。それは、より多くのゲームのような状況での練習を意味する。リハビリの段階も終わった。これまでの彼のトレーニング方法とは少し違った見方や考え方をしていて、もっとゲームのような状況を作りたいと思っていた。彼はそれに全力を注ぎやり終えた。現在は米国で待機中。13日くらいにアリゾナに入り、他の投手同様にバッテリーキャンプを迎える」

 ――今回の交渉で大谷が何かリクエストしたものはあるか。
 「私たちは彼らにすべての情報を提供することを確認しなければならない。すべては彼らのために用意されていて、最終的には彼らが決めること。彼は2年契約で合意したことについて、すべてを前進させるために知らされていた」

 ――合意した時の大谷のリアクションは。

 「喜んでいた。我々は多くの公聴会を経験してきたが、代理人としては公聴会を避けたいと思っている。双方の立場として何も良いことはないから。自分たちがやったことがうまくいったと喜んでもらえたと思う。この2年はプレーすることだけに集中できる。だから、それを達成することができて、彼はとても満足している」

 ――エンゼルスとイニング数の制限など来年に向けて健康を維持するために何か話したことはあるか?

 「まだ議論は続いていると思う。最終的にはジョー(マドン監督)とペリー(ミナシアンGM)がどう見るか、どう対処するかですが、翔平もその判断に関わることになるので、それは素晴らしいこと。18年のゲームプランを少し予見していた。彼が投球する前に1日休んで、その後にまた休むかどうかは、すべてジョー次第だと思う。だが、その判断にはトレーニンスタッフも関わってくることになりそうだ。疲れている時と疲れていない時を知るためのデータ収集ができるようになったと思う。そのデータを収集することで、彼がいつピークに達したか、ピークに達していないかを知ることができると思う」

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2021年2月9日のニュース