DeNA ケース打撃のバント練習で成功率90.3% 走攻守への細かい野球意識付けへ小池コーチが奮闘

[ 2021年2月9日 17:47 ]

<DeNAキャンプ第2クール4日目>走塁練習を映像で確認する宮本(左)と小池コーチ(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAは9日、今キャンプで初めてケース打撃練習を行い、バントで野手陣が31打席で28度の犠打を決め、成功率90・3%の数字に到達した。

 昨季51犠打、31盗塁はともに12球団ワースト。さらに犠打はリーグで5年連続、盗塁は2年連続最下位。一方昨季チーム打率・266、本塁打135はともにリーグトップで、ラミレス体制下では、狭い球場の本拠地・ハマスタで打力勝負を挑んできた。

 昨季2軍で三浦監督とともにベンチに入り、今季から1軍に昇格した小池外野守備走塁コーチはナインへの機動力野球の意識付けを、今キャンプのテーマに掲げている。

 4位に終わった昨季の1軍の戦いについて「走塁に関しては走る機会がなかったりとか、選手があまり(機動力に)注目していなかった」と説明する

 昨季2軍は、イースタン・リーグトップの57犠打、65盗塁で2位に食い込んだ。

 三浦新監督が1軍に持ち込む「スモールベースボール」をどう浸透させるかが注目だ。

 その戦いのキーマンの1人が4年目の宮本。昨季は6試合出場で盗塁なしも、イースタン・リーグでチームトップの15盗塁。1軍キャンプスタートの24歳は、小池コーチとともにバント、走塁の練習を徹底的に行い「開幕1軍は狙っているけど、一番近いところはどこかと考えると代走から。それでも30盗塁はしたい」と意気込んでいる。

 今キャンプは小池コーチの発案で外野陣がフリスビーを使用したり、テニスボールを使用したりし瞬発力を鍛え「守備での機動力」練習にも励んでいる。

 また走塁練習では他球団の投手を走者の前にモニターで映し出し、より実戦に近い形で盗塁を試みる練習も重ねている。
 「キャンプは失敗をたくさんして反省材料を増やすのが大事」と話す小池コーチも、23年ぶり日本一への大きな重責を担っている。
 

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