早大野球部 新入生4人目標はデカく本塁打記録&最高打率

[ 2021年2月9日 17:29 ]

<早大新人練習合流>練習に合流した(左から)中村敢、印出、吉納、栗田(撮影・郡司 修)
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 東京六大学野球の早大にアスリート選抜入試で合格した4選手が9日、西東京市・東伏見の安部球場で初練習に臨んだ。

 19年センバツを制した東邦・吉納翼外野手、中日ドラフト1位・高橋宏とバッテリーを組んでいた中京大中京・印出太一捕手に、強肩強打の山梨学院大付・栗田勇雅捕手、日本文理大・中村寿博監督(46)の二男となる筑陽学園・中村敢晴内野手が参加。緊張の初日を終えたルーキーに、小宮山悟監督(55)は「4人ともワセダでやりたいという思いで来てくれたので、楽しみにしています」と逸材に熱いまなざしを送った。

 慣れない木製バットに苦心する場面もあったが、4人とも夢はデカい。高校通算44発を誇る吉納は高橋由(慶大―巨人)が97年秋に樹立した六大学通算23本塁打の更新を目標に掲げた。「自分の武器は広角に打てる長打力。チームの主力になれるよう体をつくって、リーグ本塁打記録を超えたい」。19年センバツ準決勝でロッテドラフト2位の明石商・中森から逆方向の左中間席へ叩き込むなどパワーを武器に神宮でも大暴れを誓った。

 二塁送球タイム1・8秒の印出は4年後、再び高橋宏とバッテリーを組みたい、と目を輝かせた。「宏斗からはいろいろなものを吸収できた。今度はボクが追いついていきたい」。地元・中日からの指名を待ち望むが、そのためにはまずチーム内競争に生き残ることが必要だ。「栗田とはよきライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)しながら、早大を大学日本一にしたい」。山梨学院大付1年夏から正捕手だった栗田とのし烈な戦いは始まったばかりである。

 中村はリーグ最高打率更新を掲げた。「父が1つの目標なんです。父は最高打率に届かなかったけど、ボクがリーグ最高打率を残せるよう頑張りたい」。父・寿博氏は95年秋のリーグ戦、打率・475で首位打者に輝いたが、当時の歴代最高打率には届かなかった。四半世紀の時を超え、今度は息子が神宮で大記録に挑む。
  

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