西武・栗山 球団生え抜き初の通算2000安打へ「たこ揚げトレ」でアゲアゲ

[ 2021年1月22日 05:30 ]

室内練習場横のスロープを岡田雅利(左)と駆け上がる栗山巧(撮影・森沢裕)
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 通算2000安打達成へ、上昇気流に乗せる。プロ20年目を迎えた西武の栗山が、埼玉県所沢市の球団施設で自主トレを公開。2月1日のキャンプインに向け「充実度は100%」と順調な調整をうかがわせた。

 37歳のベテランは6勤1休ペースで練習。例年1月の自主トレ期間は不定期で休んでおり「しんどいっす」と苦笑しながらも「キャンプは4勤と5勤。6勤1休で、やっといたら楽なんじゃないかな」と、白い歯を見せた。この日は打撃マシンを相手に50分間、バットを振り込み「芯で打つことと、しっかりと低い打球を打つこと。そこを意識して打っています」と汗を拭った。

 コロナ禍、そしてハードなトレーニングの合間には「景観が素晴らしい。湖に癒やされながら、リフレッシュを兼ねています」と球団施設からほど近い、狭山湖周辺をランニングしている。今年はたこ揚げにも挑戦。ほぼ無風の中で走りまくり、「体力強化の一種です。持久力のために」とニヤリ。「風を読まないと。気流があるところじゃないと、たこが上がってくれない。野球でも“意外に伸びたな”という打球がある」と屋外球場での守備にも通じると説明した。

 通算2000安打まで残り74本。伝統的に強打者がそろう西武では意外だが、生え抜きでの達成者がいない。「目の前の打席で1本でも多くヒットを打ちたい。それの積み重ねが、2000本に近づいてくると思う」。名前通りの「巧」な打撃で、球団初の偉業達成へ歩みを進める。(花里 雄太)

 ≪通算2000試合も間近≫栗山(西)は通算2000安打にあと74本。西武での通算安打5傑は(1)栗山巧1926(2)石毛宏典1806(3)伊東勤1738(4)中村剛也1522(5)高倉照幸1446。栗山が達成すれば、球団史上初めてになる。また、通算出場は1958試合。西武で通算2000試合以上は伊東勤の2379試合があるだけ。栗山がチーム2人目の到達となりそうだ。

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