楽天ドラ1早川「東北に元気与える」、東日本大震災被災地で優勝誓う

[ 2021年1月22日 05:30 ]

東日本大震災の被災地を訪問した楽天のドラフト1位・早川(球団提供)
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 楽天のドラフト1位・早川(早大)ら新人選手7人が、11年3月11日に起きた東日本大震災の被災地を訪問。宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の震災復興伝承館などを訪れ、震災メモリアル公園では献花、黙とうして犠牲者の冥福を祈った。静かに手を合わせた早川は「自分たちがまた東北に元気を与えると誓いました」と決意をにじませた。

 「自分も被災した経験がある。心が締め付けられるよう」。左腕は何度も「使命」という言葉を使った。震災から10年の節目で楽天に入団。「東北に来てもう一度優勝するという使命を持って、自分に与えられた使命だと感じながらプレーしたい」と力を込めた。

 震災当時は小6。出身地は千葉・外房の山武郡横芝光町で、自身は避難所の学校で一夜を明かした。実家は津波で床下浸水。近隣の堤防が崩れたのも目にした。「被災地の方々の思いが分かるところもある。胸に秘めながらやれたら」。今後も被災地を訪問したい意向を示した左腕にとって、13年以来の優勝で明るい光を届けることこそが、使命。「勇気や元気、そういう力を与えられるような選手になりたい」と誓いを新たにした。(鈴木 勝巳)

 ▼楽天・高田孝(ドラフト2位・法大)東北に来るのも初めてで、数年たてばある程度復興は進んでいるのかなと甘い考えがあった。東北でプレーさせていただく。より一層、身を引き締めて元気、勇気を与えられるようなプレーをしたい。

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