阪神ドラ1佐藤輝 2・4紅白戦で実戦デビューへ 12球団新人で最速「実戦早めはプラス」

[ 2021年1月22日 05:30 ]

<阪神>ベースラニングで軽快な走りを見せた佐藤輝
Photo By 代表撮影

 阪神は21日、甲子園球場内で合同コーチ会議を開き2月1日から始まる沖縄・宜野座の1軍キャンプメンバーを発表した。同期の5人とともに選出されたドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)は、現状で12球団新人最速となる同4日の紅白戦で実戦デビューすることが決定。新人合同自主トレ後のオンライン取材では早い段階での実戦を歓迎し、キャンプ終盤で対戦を熱望するエース西勇撃ちに照準を合わせた。

 黄金ルーキーは、やはり何かを持っている。「虎風荘」内に貼り出されていたキャンプメンバーを知らせる一枚の用紙で沖縄行きを知った佐藤輝は「やっぱりバッティング。打つというところは一番にアピールしていきたい」と初のプロキャンプでも自身最大の武器で勝負する決意を改めて示したところに、12球団新人最速となる実戦デビューが決まった。矢野監督が2月4日に紅白戦実施を明かし「普通にやっているんであれば(出る)」と出場を明言した。

 宜野座キャンプが始まった2003年以降では最速となる実戦だが、佐藤輝は待ってましたと言わんばかりの反応を示した。

 「自分は結構試合で調整するというか。実戦が早めにあるのは、プロのボールを見る意味でもプラスかなと思います」

 最後の実戦は昨年11月8日の関西地区大学野球選手権決勝。約3カ月ぶりとなる投手との本格的な対峙(たいじ)で、いきなり結果を求めるのは酷な気もするが、黄金新人は「もちろん、どの投手がきても打ちたいのは変わらない」と打席に立てば、スラッガーの嗅覚と矜持(きょうじ)で全身全霊を傾けて勝負する構えだ。

 順調に実戦を重ねた上で、望むのがエースとの対決だ。「西(勇)投手とか、エース級のピッチャーとどんどん対戦していきたい。(西勇は)コントロールがいい。アウトステップなんで、それもちょっと今まで(対戦したことの)ない投手だと思うんで、対戦してみたいです」。右腕は阪神移籍後、2月中旬から実戦登板する傾向にあり、対峙となれば紅白戦ではなくシート打撃が濃厚。ただ、それでも不動のエースから打てれば大きな自信につながることは間違いない。

 2月1日のキャンプインから当面は無観客でのキャンプが続く。沖縄へ足を運べないファンに対し、まずは画面越しに衝撃の一撃を披露する。「プレーで結果を残せば、喜んでくれると思う。まずは結果第一でやっていきたい」。2月4日、沖縄から伝説の幕が開ける。(阪井 日向)

続きを表示

2021年1月22日のニュース