ソフトB・ドラ2笹川、“ギータ2世”宣言「何年かかけて越えられたら」

[ 2020年11月29日 05:30 ]

仮契約を終え横浜の夜景を背にガッツポーズの笹川(撮影・島崎忠彦)
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 ハマのギータから鷹の“ギータ2世”になる。ソフトバンクからドラフト2位指名された横浜商の笹川吉康外野手(18)が28日、横浜市内で入団交渉を行い、契約金6000万円。年俸600万円で仮契約した。長身と豪快なフルスイングから柳田悠岐外野手(32)を意識する大砲候補は、本家に食事法など学び、スケールの大きい選手を目指すと思いを語った。

 笹川の柳田に対する憧れは、限りなく大きい。高3の頃から周囲に長身とフルスイングが似ていると言われたギータのようになることが夢。でも、足りないことが多いのは自覚している。

 「柳田さんのように完璧に球を捉えられなくても、泳ぎながら本塁打が打てる打者になりたいです。でも、すぐには通用しない。何年かかけて超えられたらと思います」

 高校入学時の身長が現在の本家と同じ1メートル88。68キロと細かったため、1日5食で白米をかきこんで86キロまで増やした。90キロでの入寮を目指すが、大の肉好きで野菜が嫌いな偏食家。「機会があれば教えて頂きたい」と柳田から食事面など体づくりについて学びたいと照れながら希望した。

 横浜商では投手と野手を兼ねたが、「センターで勝負したい」とプロには外野手一本で挑む。「本塁打だけじゃなく、守備範囲も広く、盗塁もできる、トリプルスリーを達成できるようにもなりたい」。柳田が15年に達成した偉業も目標で、現在パワーアップ中だ。時間を見つけては自宅近くの公園にダンベルを持参し、約2時間の筋トレを続けている。「筋肉量も3キロ増えたけど、速い球に負けないスイング力をもっと上げたいし(柳田に)聞いてみたい」と目を輝かせた。素材にほれ込み、2位で指名した福山龍太郎アマスカウトチーフは「スイングにギータ並みの本能を感じる。壮大な夢を見られる夢の物件です」と期待した。

 愛称「よすよす」はゆるキャラ系のようだだが、「吉康」の名前は豊臣秀吉、徳川家康の天下人2人から名付けられた。「プロ行ってからが勝負なので練習を頑張って早く1軍に入りたい」。計測不能なスケールを備えた男が、常勝軍団に加わる。

 ◆笹川 吉康(ささがわ・よしやす)2002年(平14)5月31日生まれ、横浜市出身の18歳。西前小3年から軟式野球を始め、横浜西中では硬式クラブ「中本牧シニア」で投手兼野手。横浜商では1年時から外野手兼投手。3年夏は投手兼中堅手で3番打者。高校通算40本塁打。50メートル6秒2。遠投95メートル。1メートル93、86キロ。左投げ左打ち。

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2020年11月29日のニュース