Honda、タイブレーク延長10回逆転サヨナラ勝ち 長野の後輩・井上がV打「絶対いい思いをしたい」

[ 2020年11月29日 05:30 ]

第91回都市対抗野球 第7日2回戦   Honda3―2ENEOS ( 2020年11月28日    東京D )

<ENEOS・Honda>延長タイブレーク10回1死満塁、井上のサヨナラ2点適時打に歓喜のHondaナイン(撮影・村上 大輔)
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 2回戦3試合が行われた。Honda(狭山市)はタイブレークの延長10回1死満塁から、井上彰吾外野手(29)の左翼線2点二塁打でENEOS(横浜市)に逆転サヨナラ勝ち。NTT西日本(大阪市)はHonda鈴鹿(鈴鹿市)を7―3で下し、2年連続8強入りした。西部ガス(福岡市)は2―1で鷺宮製作所(東京都)を下し、初めてのベスト8進出を決めた。

 二塁ベース上で万歳する井上に、Hondaナインが次々と抱きついた。1点を追う10回1死満塁。左翼線への逆転サヨナラ二塁打。8年目の29歳はヒーローインタビューで応援席に「久しぶりの3回戦だから慣れないと思いますが、次もよろしくお願いします」と笑顔で頭を下げた。

 1死満塁から始まる延長10回のタイブレーク。今大会はコロナ下の時間短縮もあり、予選の継続打順ではなく、攻撃チームが打順を選択できる。就任1年目の開田成幸監督は迷わず井上を指名。「僕で行くと言ってくれた。絶対決めよう」。11月のオープン戦でもタイブレーク対策を2試合こなし、2度とも井上を打席に送っており、準備が生きた。

 社会人初のサヨナラ打となった井上は、福岡・筑陽学園から日大を経て13年入社。6学年上の広島・長野は高校、大学、社会人と直系の先輩だ。「僕が大学1年の時、長野さんが活躍して都市対抗で優勝した。縁あって同じ会社に入ったから、僕らも優勝できるよう頑張りたい」。長野は09年の同大会で首位打者となり優勝を飾り、同年ドラフト1位で巨人入りした。8強入りはその09年以来11年ぶりとなった。

 「自分は7年間2回戦を勝てなかった。今年は絶対、いい思いをしてやろうと思います」。井上は言葉に力を込めた。(伊藤 幸男)

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2020年11月29日のニュース