ロッテ・朗希 ここまで待った初陣背景に体づくりへの細心注意 5月の160キロで体に急激負荷

[ 2020年10月13日 05:30 ]

ロッテ・朗希 10月中に実戦デビューも

ロッテの佐々木朗希投手
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 ロッテ首脳陣は成長過程にある佐々木朗の調整に細心の注意を払ってきた。その背景にあるのが大船渡時代。3年夏の岩手大会決勝で連投による疲労を考慮し、故障防止のため登板を回避した。4月に測定した骨密度が大きな要因。国保陽平監督は「(160キロ超の)球速に耐えられる骨、筋肉、じん帯、関節ではなかった」と明かした。

 プロでは春季キャンプから順調に調整。ブルペン投球を重ね、3月下旬にはフリー打撃に2度登板したが、直後にコロナ禍で1カ月の活動休止を余儀なくされた。5月に入り、3度のブルペン投球を経て迎えたシート打撃登板。160キロを投げたことで体が悲鳴を上げた。コロナ禍で一度ペースダウンしたことも影響したと言える。

 吉井コーチはこう言った。「160キロぐらい出しちゃうと、今の体では多分持たない」。首脳陣はメディカル部門からも「(体の)中身が成長し切っていない。強度が上がると大きな故障につながる」と報告を受け、体力強化とフォーム固めにシフトチェンジした。

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2020年10月13日のニュース