阪神・高橋遥人 本格化開花へ竜斬り 前回巨人戦は「6割ぐらい」の脱力投法で14K 

[ 2020年10月13日 05:30 ]

甲子園での投手練習に参加した阪神・高橋(撮影・北條 貴史)
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 つかみかけている大きな手応えを確かなものにしたい。阪神・高橋は13日の中日戦で迎える今季10度目の先発登板を前に「特に(前回を)意識をすることなく、自分らしいボールを投げられるように調整してきました」と自然体だった。

 「一番はチームが勝てるような投球をすること。少しでも長いイニングを投げられるように頑張りたいと思います」

 大器がいよいよ本格化の兆しを感じさせ始めた。首位を独走する巨人の前に立ちはだかったのが1週間前の5日だ。1失点に抑えてプロ初完投勝利。岡本を3打席3三振に仕留めるなど自己最多の14三振を積み上げ、113球で投げきった。

 最大の武器とする低めに伸びる150キロ近い直球が、この試合では140キロ前後。「力を入れても全然良くなかったので。(力加減は)6割ぐらい」という脱力投法が見事にはまり、新しい引き出しとなった。

 「自分の状態を見て(今回も)使っていければなと思います」

 優勝が絶望的で、来季以降へ希望を見いだす時期にも来ている。潜在能力を考えれば、間違いなく猛虎を背負う存在となり得る左腕。今季2戦2勝、対戦防御率1・29と好相性の中日戦で再び輝く。(山添 晴治)

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2020年10月13日のニュース