元レッズのジョー・モーガン氏が死去 77歳 「ビッグ・レッド・マシーン」のヒーロー

[ 2020年10月13日 09:44 ]

1976年、レッズ時代のモーガン氏(AP)
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 大リーグ元レッズの二塁手としてワールドシリーズ2度の制覇に貢献し、ナ・リーグのシーズンMVPにも2度輝いたジョー・モーガン氏が11日、カリフォルニア州ダンビルの自宅で30年間、連れ添ったテレサ夫人を含む家族に看取られて死去。「多発性神経障害」と診断されており、77歳だった。

 同氏は1963年、現在ア・リーグの優勝決定シリーズでレイズと対戦しているアストロズの前身、コルト45’s(フォーティーファイブス)でメジャー・デビュー。1972年にレッズに移籍すると75、76年にナ・リーグのMVPとなり、この2年はいずれもワールドシリーズで優勝した。

 170センチ、73キロと小柄ながら「ビッグ・レッド・マシーン」と形容されたレッズ全盛期にジョージ・フォスター、ピート・ローズ、ジョニー・ベンチ、トニー・ペレス、デーブ・コンセプシオンらとともに中核的な選手として活躍。メジャーでは計5球団で22シーズンにわたって現役生活を送り、通算2649試合で打率・271、268本塁打、1133打点、689盗塁(歴代11位)という成績を残した。選んだ四球は通算1865。最高出塁率を記録したシーズンは4回を数えている。

 球宴には10回選出され、ゴールドグラブ賞は5回。1990年に殿堂入りを果たし、現役引退後はテレビ局の解説者に転身。かつてのチームメートでもあるジョニー・ベンチ氏(72)は「私が出会った中での最高のプレーヤー」と語り、ピート・ローズ氏(79)は「最もインテリジェントな選手。ビッグ・レッド・マシーンの中で大きな存在だった」とコメントしている。

 大リーグの殿堂入りを果たしている元スター選手が亡くなったのは今年になってモーガン氏が6人目。4月6日にアル・ケーライン氏(元タイガース外野手=85歳)、8月31日にトム・シーバー氏(元メッツ投手=75歳)、9月6日にルー・ブロック氏(元カージナルス外野手=81歳)、10月2日にボブ・ギブソン氏(元カージナルス投手=84歳)、そして10月8日にホイットニー・フォード氏(元ヤンキース投手=91歳)がこの世を去っていた。

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