西武・高橋光8回無失点で今季7勝目 完封目前も“白旗”「行けるか?」「やめます」

[ 2020年10月13日 22:34 ]

パ・リーグ   西武7―0日本ハム ( 2020年10月13日    札幌ドーム )

<日・西>8回2死三塁、西川を見逃し三振に仕留めた高橋光は指をさす(撮影・高橋茂夫)
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 西武は今季6勝12敗の日本ハムに快勝。先発の高橋光が8回4安打無失点の快投で今季7勝目をマークした。

 右腕は胸を張って「白旗」を上げた。完封目前。132球を投じていたとあり、ベンチで辻監督に9回のマウンドへ向け「行けるか?」と聞かれ「やめます」と即答した。

 「それくらい8回まで全力で投げていました」。ヒーローインタビューで場内を笑わせたが、言葉通りの熱投だった。

 直球は今季最速の154キロをマーク。一方で変化球も冴えた。5―0の8回は、先頭の代打・杉谷と2死三塁での西川に対し、ともに「バックドア」のカットボールで見逃し三振を奪った。「カットボールが内にも外にも(捕手の)森さんの要求通りに投げられた」と胸を張った。

 辻監督は試合前に「必死に投げるな」と指示を出したという。「力まず腕を振って投げろと。途中から力みがなくなっていた」と舞台裏を明かした。そして「それも野手がコツコツだけど点を取ってくれたからだよ」と快投を援護した打線を称えることも忘れなかった。

 相手先発の上沢には昨季から6連敗中。一方、高橋光は日本ハムには昨季から5連敗中だった。価値のある1勝で借金は1。あす14日に勝利すると3位浮上も見えてくる。辻監督は「(借金返済話は)もう聞き飽きたけど、とにかく必死。頑張ります」と力を込めた。

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2020年10月13日のニュース