阪神・岩貞と岩崎が復帰 矢野監督「投手陣も苦しい」 2軍登板なく13日からブルペン待機

[ 2020年10月13日 05:30 ]

12日に出場選手登録された阪神・岩貞

 阪神は12日、新型コロナウイルス集団感染の影響で離脱していた岩貞祐太投手(29)と岩崎優投手(29)を出場選手登録した。2人とも先月25日に登録を外れ、隔離措置を経て2軍の練習に合流。調整登板がないまま、13日の中日戦からブルペン待機することになった。

 猛虎に欠けていた2つの大きなピースが戻ってくる。岩貞、岩崎が出場選手登録され、1軍再合流を果たすことが決まった。

 先月25日に明らかになったチーム内でのコロナウイルス集団感染。岩貞は陽性判定を受け、岩崎は濃厚接触者に指定されて他の8選手とともに出場選手登録を抹消。「特例2020」を利用して計19人が入れ替わる異例の事態に見舞われた。

 フル回転を続けていた貴重な中継ぎ左腕の離脱を受け、強固だったブルペンは一気に手薄に。先発要員だった藤浪の配置転換など苦肉の策で目の前の試合をしのいできた。

 2人は遠征先だった東京での隔離を続け、今月4日に帰阪。自主練習を経て岩崎は8日、岩貞は9日から練習に合流していた。昇格への目安となる2軍での実戦登板を踏まないのは異例だ。それでも、両左腕だけでなく当時1軍にいた小川、馬場、小林も欠くブルペンの状況を考えれば致し方ない“前倒し”。矢野監督は経験豊富な2人に限った措置であることを強調した。

 「野手は何試合か出ないと厳しいと思うけど、ピッチャーは本人の感覚の中で、いけるというものがあるのであれば、上げる対象になっていく。プロで何年かやっているような選手たちであれば、感触で分かる部分もあるし。ピッチャー陣も苦しいんで、そこを加味しながら」

 ダブル復帰がもたらす影響は大きい。先発から転向した岩貞は複数回にまたいだ救援が可能で、ピンチでの火消し役も担ってきた。岩崎はもともと勝ちパターンの一員。金村投手コーチも「(2人は)当然いい場面で投げてもらうこともあると思います」と期待した。残り24試合。ラストスパートをかける準備は整った。(遠藤 礼)

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