楽天・岸 6回2/3今季最多124球で3勝目 「日本ハムキラー」8連勝で単独3位死守

[ 2020年10月9日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4-1日本ハム ( 2020年10月8日    札幌D )

<日・楽>日本ハム戦に先発した楽天・岸(撮影・高橋茂夫)
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 北の大地との好相性と、自身の状態の良さが融合した。楽天・岸にとって今季最初で最後となる札幌ドームでの登板。負ければチームは西武に3位で並ばれる可能性もあった。6回2/3で今季最多の124球を投げ、4安打1失点でチームを勝利へと導いた。「直球が良かった。直球がちゃんとしないと、こういう結果にはならない」

 日本ハム戦は西武時代の16年8月9日から8連勝となり札幌ドームでは5連勝。楽天移籍後は無敗を誇る「日本ハムキラー」が本領を発揮した。ゴロアウトはわずかに2個。グラウンドが広いため、自慢の直球を大胆に投げ込めるという利点を最大限に生かした。

 今季は春先に腰を痛めた影響で2軍で開幕を迎えた。7月4日のロッテ戦で初勝利を手にしたが、わずか3試合で2軍落ち。走り込みを中心に下半身強化に取り組み、9月中旬の1軍合流後も内外野でノックを受けるなど練習メニューを工夫しながら復調のきっかけを探った。

 9月20日のソフトバンク戦から3試合で計2失点と安定感が際立っている。首位ソフトバンクとは6・5ゲーム差。逆転優勝に向けて負けられない戦いが続く中で「まだ諦めていない。そのためには先発がゲームをつくらないといけない」。残り25試合。経験豊富なベテラン右腕の頼もしい姿がチームを再び奮い立たせる。(重光 晋太郎)

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