マー君 球団初のPS2戦連続5失点以上 狙われた初球変化球「凄いつらいですね、今日は」

[ 2020年10月9日 02:30 ]

ア・リーグ地区シリーズ第3戦   ヤンキース4―8レイズ ( 2020年10月7日    サンディエゴ )

<ヤンキース・レイズ>3回、筒香を一邪飛に打ち取る田中
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 ヤンキースの田中将大投手(31)が7日(日本時間8日)、レイズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦に先発。4回0/3を5失点で敗戦投手になり、1勝2敗でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけられた。

 1球の際どい判定が大きく明暗を分けた。1―1の4回無死一塁、フルカウント。田中が「ストライクだと思った」と言うアダメズへの低めのスライダーはボールになり、四球に。この投球で二盗を試みた走者はアウトのタイミングだった。ストライクなら三振併殺だっただけに嫌な形で無死一、二塁とされ、キーアマイヤーに初球を捉えられる勝ち越し3ランを浴びた。

 「審判の方がボールと言ったら、ボールだと思うし。引きずったというのはない」。言い訳はしなかったが、アーロン・ブーン監督は「大きな1球だった。三振併殺では大違いだろう」と言った。田中は今季初めて投球フォームをノーワインドアップに戻し、修正を試みてきた。速球は最速95マイル(約153キロ)と力はあった。しかし、8安打中4本が初球の変化球と、レイズ打線に狙い打たれた。

 「状態が前回より数段良かっただけに、フラストレーションは半端ない。凄いつらいですね、今日は」。チームも崖っ縁に立たされ、ショックを隠しきれなかった。 (杉浦大介通信員)

 《5失点以上「1試合」は過去44人》◯…ヤ軍でPSで1試合5失点以上を記録した投手は過去44人。最も多いのは90~00年代の黄金期を支えた通算256勝の左腕アンディ・ペティットで6度記録。唯一、A・J・バーネットが同一年(09年)に2度記録しているが、2試合連続はいなかった。

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