阪神・北條 79日ぶり2号2ラン「思い切って打つことができた」

[ 2020年10月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9-1広島 ( 2020年10月8日    マツダ )

<広・神>初回無死一塁、北條は左越えに先制2点本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 試合開始から4分で、いきなり試合を動かした。初回無死一塁。阪神・北條が7月21日広島戦以来、79日ぶりとなる決勝の2号2ランを放った。

 「チカ(近本)が先頭バッターとして良い形で出塁してくれましたし、カウントも良かったので、その勢いに乗って思い切って打つことができました」

 最高の先制攻撃を作り上げた。先頭・近本が左前打で出塁。カウント2ボールから、先発・野村の真ん中低め134キロシュートを思い切り引っ張った。白球は大きな放物線を描いて、左翼2階席に着弾。矢野監督から「やっぱり先制できるというのは大きい」と称賛されたように、前日の大敗で漂った嫌なムードも払しょくした。

 本来の姿を取り戻しつつある。開幕からの打撃不振が響き、8月24日に出場選手登録を抹消された。2軍でも出場24試合で打率・200と苦しんだが、新型コロナウイルスの集団感染により9月25日に緊急昇格した。

 「前半、全然だめだったので、まだまだ物足りないんですが、一打席を大事にして、結果を求めていきたい」

 同26日ヤクルト戦から従来の遊撃ではなく二塁を任されるようになった。この日が12試合連続でのスタメン起用だったが、6日の広島戦からは3試合連続安打と上り調子。遊撃では2年目・小幡が猛アピールを続けており、井上打撃コーチからは「これから先の残り試合、全部出るよという気持ちは持って欲しい」とさらなる奮起に期待された。

 チームは8月27日中日戦から木曜日に6連勝。好相性も味方につけ背番号2が輝いた。(須田 麻祐子)

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月9日のニュース