日本ハム・中田 3戦連発!18本塁打、59打点で2冠 チームは今季最多タイ15安打で貯金1

[ 2020年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム9―4楽天 ( 2020年8月18日    札幌D )

<日・楽>初回1死二塁、勝ち越しの2点本塁打を放つ中田(撮影・高橋茂夫)
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 楽天・浅村にとっては生駒山の麓のグラウンドで仰ぎ見た壁。日本ハム・中田がタイトルを争う大阪桐蔭の1学年後輩の前に、プロの世界でも高い壁としてそびえ立つ。18本塁打、59打点。初回の3戦連発となる2ランで浅村に本塁打で3、打点で6の差をつけた。両リーグトップだ、と問われると「まだ今はどうでもいい」と貫禄の中田節で答えた。

 高校時代に目指した炎天下の甲子園とはまるで違う、エアコンの効いた札幌ドーム。だが、中田のハートはぐつぐつと燃えたぎっていた。相手先発・弓削には昨季から4度対戦して3勝を献上。昨年7月30日に許したプロ初完封は、月間20敗でV戦線から脱落した8月の呼び水となった。今季も開幕カードで王者・西武に勝ち越した勢いを、6月23日の初対戦で6回2/3零封を喫して止められていた。

 初回の一発は、近藤の適時二塁打で1―1とした直後。外寄りに入ってきたカーブを巻き込むようにして捉え、左中間席へ勝ち越しアーチをかけた。「難しいカーブだったけど、うまく引きつけて打てた」。ベンチに戻ると、先週のロッテ戦からチーム内で流行し始めた「カメラ目線」のパフォーマンスに「YouTubeで見て知って、合わせてみた」と参加した。主砲のノリで盛り上がった打撃陣は、今季最多タイの15安打をマークした。

 「本塁打は出る時は出るし、出なくなる時は出なくなるもの。考えていない。でも打点は…。チャンスでもっともっと打ちたい」。貯金1としたチームをさらに勝たせる気概だ。(和田 裕司)

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2020年8月19日のニュース