阪神 菅野にお手上げの零敗 “ミスター火曜日”サンズも不発 矢野監督「打たないと上に行けない」

[ 2020年8月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-1巨人 ( 2020年8月18日    東京ドーム )

<巨・神(8)>初回1死一塁、見逃し三振に倒れ、ガックリとベンチに戻るサンズ(左)とベンチの矢野監督(中)(撮影・椎名 航)
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 阪神・大山が二飛を打ち上げてゲームセット。9回2死一塁で一発出れば逆転の場面だったがドラマは生まれなかった。試合は今季最短の2時間23分。菅野から1点も取れなかった。

 「打線が点を取れなかったのが一番の敗因、原因になる」

 矢野監督の厳しい目も当然、打線に向けられた。わずか3安打で、今季6度目の零敗。14日に広島・森下に喫して以来、2度目の完封負けだった。

 一度だけ、本塁へ近づいた好機があった。6回だ。1死から近本が内野安打で出塁。糸井の一ゴロで2死二塁となり3番サンズにつないだ。

 4日の巨人戦では菅野から本塁打を記録している。また、試合前の時点で火曜日は18打数12安打(・667)とめっぽう強い。同じく試合前の時点で得点圏打率がリーグトップの5割。チーム最多の31打点…。明るい材料はそろっていたが、2―1から外角スライダーを捉えた打球は、快音を残したものの惜しくも右翼フェンス手前でキャッチされた。

 矢野監督は菅野に関して「ボールが先行するってことも少ないし。先行しても、また良いボールでカウントを取れることもできる。そう簡単には打ち崩せない」と脱帽したものの、「(菅野を)打たないことには上には行けない」とヨシとはしなかった。

 「クライマックスはないんでね。ジャイアンツを引きずり下ろさないと優勝がない。巨人が走っている以上、止めていかないとだめ。明日はなんとしても取りにいきます」

 開幕カードでも3連敗して、今季は東京ドームで4戦全敗。もうこれ以上、離されるわけにはいかない。 (山本 浩之)

 《25年ぶり0-1完封負け》阪神は今季6度目の零敗。0―1は7月25日の中日戦以来2度目。巨人戦で喫したのは昨季7月9日の甲子園以来だが、完封されたのは95年7月9日の東京ドーム、投手・河原以来25年ぶり。なお巨人の得点は今回と同じく、ハウエルに打たれた本塁打によるものだった。

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2020年8月19日のニュース