ロッテ 2位浮上!エースキラー・安田 ソフトB・千賀も打った!2適時打

[ 2020年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―4ソフトバンク ( 2020年8月18日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>7回、レフトへ2点適時二塁打を放った安田(撮影・西海健太郎)
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 フルスイングではない。それでも打球は伸びる。2点リードの7回1死二、三塁。ロッテ・安田は千賀の150キロ直球を捉えた。

 「何とか1点というつもりで打席に入った。バットの芯には当たっていたので、思ったよりも伸びてくれた」

 左翼フェンスを直撃する2点二塁打。チームが昨年9月にノーヒットノーランされたエースにトドメを刺した。初回も先制点を叩き出し、計3打点だ。7月21日の西武戦で4番を任されてから25試合で21打点と勝負強さを存分に発揮している。

 最速161キロを誇る千賀と初対決。見たこともない剛速球だった。初回2死三塁で回ってきた1打席目の初球。155キロを見送った。「見えなかった。投げた瞬間にミットに入っていた」。これで1ストライク。安田は「考えても仕方ない」と覚悟を決め、直球に絞る。そして2球目を積極的に狙った。「直球と思って振ったら打った後にフォークだと分かった」。狙い球と違うフォークだったが、打球は左前で弾んだ。

 なぜ打てたのか。「始動を早めた」と振り返るが、打った安田自身も分からない。それでも「左足に体重を乗せて、体が前に行かないようにしている。前に動くと余計に球が速く見えるので」と本塁打よりもポイントを近づけて対応することを優先する。逆方向への打球が増え、剛速球にも食らいつける。この日の2本の適時打も逆方向。だから、「エースキラー」としての存在感を示している。

 16日の日本ハム戦では同期入団で育成からはい上がった和田が3安打3盗塁3得点と活躍。昨年まで2軍でともに泥まみれになって練習に励んでいただけに「僕も和田さんもこの一年に懸ける思いは強かった」と刺激を受けた。2位に浮上し、首位ソフトバンクと1ゲーム差。3年連続日本一の王者を、昨季10勝2敗と圧倒した本拠地での今季初対戦で返り討ちにした。きょう19日も勝てば、首位タイに浮上する。しゃく熱の8月。若い力で突き抜ける。(横市 勇)

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2020年8月19日のニュース