市岐阜商サヨナラ敗退も…エース尾口 昨夏覇者相手に気迫の完投「今までで一番良かった」

[ 2020年7月28日 16:36 ]

2020夏季岐阜県高校野球選手権大会 Dブロック準決勝   中京2―1市岐阜商 ( 2020年7月28日    長良川 )

<中京・市岐阜商>気迫の投球を続ける市岐阜商のエース・尾口(撮影・井垣 忠夫)
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 堂々たる投球だった。市岐阜商のエース右腕尾口巧実(3年)は得意のスライダーを武器に7回まで中京打線を無得点に封じる好投。8回、中京の3番・元謙太(けんだい=3年)に同点弾を浴び、9回2死二塁からは瀧野真仁(3年)にスライダーをうまく右前に運ばれてサヨナラ負けを喫したが、昨夏覇者を相手に一歩も引かず完投した。

 「投げ切るところに投げ切れたので、いいピッチングができたと思います。スライダーには自信があったので、有効に使えました」

 最後は昨夏覇者の意地に押し切られた格好となり「勝ち切れなかったのは相手より1点多く取られてしまった自分の責任」と話したが、エースとしての役割は全う。新型コロナウイルス感染拡大による休校期間中には、毎日6~12キロを休まず走り続け体力強化に励み「(出来は)今までで一番良かったです」と笑顔。卒業後は大学で野球を続ける意向で「この負けを生かせたと言えるように頑張っていきたい」と前を向いた。

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2020年7月28日のニュース