関西創価2年連続4回戦進出!“藤井さん効果”で打線爆発

[ 2020年7月28日 21:21 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会   関西創価8―5大産大付 ( 2020年7月28日    豊中ローズ )

<関西創価・大産大付>9回二死から勝利を決定づける三塁打を放った関西創価・田村勇二内野手
Photo By スポニチ

 “藤井さん効果”で接戦を競り勝ち、関西創価が2年連続の4回戦へとコマを進めた。5―5の9回1死満塁、右犠飛で勝ち越すと2死一、二塁から7番・田村勇二内野手(3年)が左中間へ、勝利を引き寄せる2点三塁打。「前の試合で打てなかったけど、使ってくれた監督の期待に応えたいと思っていたので良かった」と満面の笑みだった。

 初戦の2回戦・金光大阪戦では12得点。そしてこの日は11安打8得点。打線好調の陰には“ミスター・ブルーウェーブ”の存在がある。通算1207安打、282本塁打の打撃力でオリックスの1995、96年のパ・リーグ連覇に貢献した藤井康雄氏(58)が今年からコーチに就任。新型コロナウイルス感染拡大の影響で部活動停止となっていたため始動は6月末にズレ込んだが、週に1度、密度の濃い指導を受けている。

 体の使い方を4種類に分ける「4スタンス理論」をもとに、打撃フォーム改造に取り組んだ田村は「タイミングの取り方を教わった。自分に合ったスタンスを教わり、それをずっとやってきたので、今日は1本出たのかなと思います」と会心の一打を喜んだ。

 山並哲也監督は「良いお父さんみたいな雰囲気で、選手達も“藤井さん、藤井さん”という感じ。親しみやすい雰囲気を作ってくれる」と一体感を認める一方で「少し、慣れ慣れし過ぎるんじゃないかというくらいに…」と苦笑いする。無観客で来場は3年生の保護者と関係者に限定されているため、来場はできない。「藤井さん」へ吉報を持ち帰るため、ナインは全力で躍動する。

続きを表示

2020年7月28日のニュース