一条・岸上主将が攻守で快勝けん引 8強超え必ず…「相手がどこでもくらいつく」

[ 2020年7月28日 16:30 ]

令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会 3回戦   一条9―4奈良北 ( 2020年7月28日    佐藤薬品スタジアム )

ピンチを迎え、仲間にげきを飛ばす岸上捕手
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 組み合わせ抽選会で選手宣誓も務めた一条の主将・岸上夏樹斗(きしがみ・かぎと)捕手(3年)が攻守で存在感を存分に発揮した。

 「捕手は自分だけ違う方向を向いているので、他とは違う見え方もある。それを伝える、チームで意思疎通することが大事」

 6―4の7回1死二塁、左中間への三塁打で点差を広げて4番の仕事を果たすと、響き渡る大声で守備陣や投手陣を統率。攻守で15安打9得点の猛攻に貢献した。

 ピンチの場面では、いつも投手に「思い切ってこい」と声をかける。この日も、それは変わらなかった。「こちらが勝っていて追われるのはしんどい。でも、“逃げ切ろう”ではなく、“立ち向かう”という気持ちです」。1年夏から4番、同秋から正捕手も務めてきた経験がある。攻めの姿勢を貫き、勝利をたぐり寄せた。

 「夏樹斗」の「夏」は夏本番、7月30日生まれに由来し、「樹」は母・樹里さんからもらった。当初30日に予定されていた次の準々決勝は翌31日へ延期。「バースデー勝利」の可能性はなくなっても、一つ年を重ねる大黒柱として「2年前、準々決勝で智弁学園に敗れたとき、当時の主将に“ベスト8を越えてくれ”と言われた。相手がどこでもくらいついていきたい」と力強く前を見据えた。

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2020年7月28日のニュース